初心者必見!デスクトップ仮想化とは?7つの特徴で基礎を理解する

多くのビジネス課題を解決するためのデスクトップ仮想化。読者の方々もなんらかの形でデスクトップ仮想化に興味を抱いていたり、導入を検討している方々も多いのではないでしょうか。

そして、ソフトウェアやハードウェアの発展にともない、デスクトップ仮想化分野で従来難しいと言われていた高度なグラフィックスや動画への対応でも問題なく動作するようになっていたり、また、時代の要請でもあるワークスタイル変革やセキュリティ強化において、デスクトップ仮想化はなくてはならない存在となりました。

今回は、デスクトップ仮想化について初心者に向けて基礎からご紹介いたします。

「デスクトップ仮想化」とは?

一般的に仮想化とは、ハードウェアリソースを物理構成にとらわれず論理的に統合したり、分割する技術の総称です。例えばサーバー仮想化であれば、1台のサーバー上で複数台のサーバーがあるかのように論理的に分割して、それぞれにOSやアプリケーションを動作させることが可能な技術を指します。

それではデスクトップ仮想化とは何なのでしょうか。

通常、私たちは仕事を行うときにクライアントPC(デスクトップPC、ラップトップ)を利用します。そのPCには、WindowsなどのOSがインストールされています。そして、OSだけでは何もできませんからMicrosoft OfficeやWebブラウザなど各種アプリケーションを利用して仕事を行います。そのときに全てのアプリケーションは手元のクライアントPCにインストールされています。

これがデスクトップ仮想化を行わない通常のスタイルになります。

一方、デスクトップ仮想化では、このOSやソフトウェアがクライアントPCにインストールされていません。OSや各種ソフトウェアは、すべてサーバー上に集約されて動作します。

デスクトップ仮想化では本来クライアントPCにあるはずのソフトウェアをサーバー上で稼働させ、ネットワークで接続されたクライアントPCがサーバーからプログラムを実行することでソフトウェアが利用できるようになるのです。

サーバーで実行されてる状態を画面転送によりクライアントPCへ転送されるため、あたかも手元で動作しているかのように動作します。

すべてのデスクトップ環境が、サーバーに集約されることからデスクトップ仮想化と言われているのですね。

デスクトップ仮想化の特徴

ここでは通常のPCにはないデスクトップ仮想化の特徴についてご紹介します。

クライアントには一切データは残らない

デスクトップ仮想化では、すべての実行環境はサーバーです。画面情報だけをクライアントに配信し、ユーザーが配信された画面を見ながらマウス操作をした際にはマウス情報をサーバーへ送信しサーバー側で処理が行われます。

つまり、すべてのデータはサーバーに存在し、クライアントには一切データが残らないという特徴があります。これはセキュリティを担保する上でデスクトップ仮想化が非常に有効な手段たる所以でもあります。

どこからでも自分のデスクトップにアクセスできる

デスクトップ環境はサーバーに存在するため、そのサーバーにアクセスできるネットワークさえあれば自席、自宅、出張先、会議室などどこからでも自分のデスクトップ環境にアクセスできるようになります。このことから積極的にモビリティを取り組む企業やワークスタイル変革を行う企業に有効な手段たる所以でもあります。

従業員の生産性向上

今までのデスクトップ環境の管理は、アプリケーションのインストールやパッチ適用などを従業員に強いる場合がありました。従業員はシステムのプロフェッショナルではないため多くの時間を要したり、一度問題が発生した場合には仕事が中断する場合もあったのではないでしょうか。

デスクトップ仮想化では、すべてはサーバーに集約されており専任のシステム管理者が、一括で最新のソフトウェアにアップグレードしたりパッチを適用したりするため従業員は自身の仕事に集中することができます。

災害対策や事業継続性への対応

デスクトップ仮想化を利用すれば、自然災害や異常気象などで多くの人々が出社できないなどといった場合にでもユーザーは自身のデスクトップ環境にアクセスすることが可能になります。これによりデスクトップ仮想化は災害対策に有効となります。

マルチデバイスに対応

デスクトップ仮想化はクライアントデバイスに依存せずにアクセス可能です。例えばサーバー側のWindowsに対してMacからアクセスすることもできます。ユーザーはサーバーにログインすることでクライアント環境に自身のWindowsデスクトップ環境が配信されてきます。

また、タブレットやスマートフォンなどからもアクセスできますが小さな画面からデスクトップOSにアクセスするのは非現実的なこともあり、例えばシトリックスではモバイル環境で使いやすいようにデバイス最適化を行ってくれたいもします。

動画やCADなども快適に動作

数年前デスクトップ仮想化が登場した当初は、動画やCADなどを扱うような高度なグラフィックアプリケーションはデスクトップ仮想化に不向きであると言われていました。これはサーバー環境におけるGPUの有効活用の問題やネットワークによる遅延などが原因でスムーズな動作ができなかったからです。しかし、最近ではGPUの仮想化技術の進展やネットワーク有効活用が進んできており、これらの問題は解決されるに至りました。たとえばシトリックスでは、独自の転送技術により圧倒的なパフォーマンスを実現しています。

実行環境やサービスの多様化

最近のデスクトップ仮想化ソフトウェアは、オンプレミス環境のみならずAmazon AWSやMicrosoft Azure上などIaaS環境で動作させることも可能になっており企業ニーズに応じて柔軟な展開が可能です。また、DaaSなどを提供する企業も増えています。

デスクトップ仮想化の課題点

ここではデスクトップ仮想化の課題についてご紹介します。

ネットワーク環境の整備が必要

デスクトップ仮想化ではサーバーとネットワークで接続された状態でなければ利用できないため、障害などが発生すると利用できなくなります。この点もインターネット環境に障害があると利用できないクラウドサービスと同じです。

従ってネットワーク環境の整備が必要になり、障害時も対応できるようにしなければなりません。

情報システム管理の負荷

デスクトップ環境の管理においてユーザーに強いる負荷は低減することは前述しました。その一方でサーバーにデスクトップ環境が集約することになりますので、それらを情報システム部門が管理する必要があります。ここでのポイントは、デスクトップ仮想化製品を導入する際に管理のしやすさも注目して製品を選定することをお勧めします。また、大手システムインテグレーターのサービスとして運用アウトソーシングを提供しているケースもあります。外部に委託することも検討してみてはいかがでしょうか。

まとめ

いかがでしょうか?今回はデスクトップ仮想化の基礎についてご紹介させていただきました。

クラウドサービスが徐々にビジネスの中心となっていったように、デスクトップ仮想化もあらゆるシーンでデファクト化していくことになるでしょう。

導入の際にはシトリックスにお声がけ頂ければ幸いです。