企業がモバイル対応するために必要な3つのステップ

iOS Enterprise & Developers Conference 2013

1_ios_edc2013年11月上旬、東京・品川で「iOS Enterprise & Developers Conference 2013」(以下、iOS EDC)が開催されました。iOS EDCは、iPhoneやiPadなどのiOSの普及にともなう、企業でのモバイルの利活用や技術情報の交換によるモビリティ普及のための国内最大規模のイベントです。

今回のイベントでは、開催場所が公立大学法人 首都大学東京 産業技術大学院大学ということもあり、iOSに関するプログラミングや開発フレームワークなどのセッションが多いと予測しておりましたが、その予測は見事にはずれiOSを利用したモバイル、クラウドをどのようにビジネスで活用するのかと言ったビジネス色が強いものとなっておりました。たとえばセッションでは、野村証券株式会社やANA、KDDI、三城ホールディングスなどの企業がモバイルデバイスを利用していかにビジネスを行なっているか等の事例が紹介されたものでした。今回はシトリックス・システムズのセッションの内容をもとに企業がどのような手順を経てモバイルワークの環境を構築していくのかをご紹介します。

モバイルワークスタイルを実現するために必要な7つのこと

セッションは、シトリックス・システムズ・ジャパン株式会社 マーケティング本部 統括部長である高沢冬樹氏(以下、高沢氏)から「BYODを本格導入するために」と題して、ビジネスをモバイル化したい企業に向けてその方法論が紹介されました。

冒頭、高沢氏はビジネスをモバイル化する意味と目的に関して以下のように述べました。
「モバイルと言うとiPhoneやiPadに代表されるモバイル端末の導入に焦点がいきがちです。機動戦士ガンダムに登場する”モビル”スーツという言葉にあるようにモビリティは、機動力や機動性という意味を持ちます。ビジネスに機動力を持たせるための一つの解としてモバイルワークスタイルが注目されており、モバイル端末の導入だけでなく、企業は7つのことを同時に実現しなくてはなりません。」

高沢氏は、真のモバイルワークスタイルを実現させるために企業は次の7つのことを実現する必要があると言います。

  1. ワークフォースモビリティ
  2. フレックスワーク
  3. アップストア
  4. 次世代ワークプレイス
  5. BYOD
  6. セキュリティ/コンプライアンス
  7. ビジネス継続性

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このモバイルワークスタイルを実現する7つのポイントを紐解くと、自宅やリモートオフィスのフリーアドレス、移動中の飛行機や電車の中、カフェなどオンライン・オフラインを問わず、あらゆる場所からビジネスを実現可能にすること、さらに利用するデバイスは、会社支給のデバイスのみならず個人のデバイスも活用できる必要があるのです。また、社外からアクセスする際には常にセキュリティの問題がつきまといます。このセキュリティとコンプライアンスを維持しつつユーザーの利便性を損なわないようにする必要があるのです。そのためには企業ユーザー向けに安心して使えるアプリケーションストアも必要になると言います。これらすべてを網羅して、はじめて企業は真のモバイルワークスタイルを実現できると高沢氏は言います。

モバイルワークスタイルを成功に導く3ステップ

それでは実際に企業はどのようにモバイルワークスタイルを提供すれば良いのでしょうか?そのために企業がするべきポイントは3つあると高沢氏は言います。

業務アプリケーションのモバイル化

最初は「業務アプリケーションのモバイル化」です。多くの企業が、日々WindowsアプリケーションやWindowsデスクトップを利用して業務を行なっています。Windowsデスクトップおよびアプリケーション環境、ユーザープロファイル、データ、これらすべてをデータセンターで管理するデスクトップ仮想化を導入することで、業務アプリケーションをいつでも、どこでも利用可能になると言います。

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セッションでは、それらを解決する手段としてXenDesktop 7が紹介されました。XenDesktopは、世界中で最も利用されているデスクトップおよびアプリケーション仮想化ソリューションです。高沢氏は、XenDesktop利用ユーザー数は120,000,000ユーザーを超えており、Fortune 100企業のうち本番稼働している企業は81にのぼると言います。さらに最近では大規模なユーザーも増えており10,000ライセンスを超える導入企業は100を超えると言います。多くの企業がXenDesktopを採用する理由として、企業内のユーザーの利用シナリオに応じた最適なデスクトップ仮想化シナリオが選択できることがポイントであると言います。つまり、ユーザーやグループ毎に最適な配信方法を複数提供するXenDesktopを利用することで、デスクトップ仮想化プロジェクトの総コストを削減することが可能になるのです。
※最適な配信方法の詳細に関しては、次の記事「デスクトップ仮想化選定 6つの必須ポイント」をご覧ください。

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また、最新版のXenDesktop 7では、あらゆるデバイスからアクセス可能なことはもちろんのこと、モバイルに最適化するための機能が豊富に導入されていると言います。たとえば基本機能として3Gと言った狭帯域環境のネットワークを利用している場合でもH.264ベースの圧縮技術を搭載することによりスムーズなユーザー体験を提供出来ると言います。さらに、iPadなどのモバイル端末向けにマルチタッチやバーチャルマウス、デバイスネイティブ連携を可能としているだけでなく、モバイルフレンドリーなWindowsアプリケーションを開発するためのMobile SDK for Windows Appsも提供しています。