シトリックスが提唱する「モバイルワークスペース」とは?

「Citrix Workspace Suite」のご紹介

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企業に真のモビリティをもたらす包括的なソリューション

wss_im12014年5月に米国カリフォルニアで開催された年次カンファレンスイベントCitrix Synergy 2014で、シトリックスは企業のモバイルワークスペースを包括的に実現するための製品「Citrix Workspace Suite」を発表しました。そして、同製品の日本国内での提供は同年6月30日より出荷を開始します。本記事では、 シトリックスが提唱するモバイルワークスペースとそれを支えるための業界で最も包括的な製品「Citrix Workspace Suite」をご紹介します。

シトリックスが提唱する「モバイルワークスペース」

フレックス勤務や在宅勤務、セキュアなアプリケーション、事業継続性、セキュリティ、およびコンプライアンスに加え、コンシューマライゼーション、モビリティ、BYODが人々の働く場所に影響を与え進化を促進し続ける中、それらを支える企業ITの対応方法に劇的な変化が求められています。今日、企業におけるインフォメーションワーカーと呼ばれる人々の61%がオフィス以外で活動し※1、業務目的で一日に平均3種類以上のデバイスを使用し※2、72%の従業員がオフィス以外での業務に必要なテクノロジーが不足していると感じています※3。モバイルとクラウドの時代の特徴として、デバイス、アプリケーションプラットフォーム、デジタル世代、ソーシャルメディア、グローバル化などの急速な台頭によりIT組織の対応方法に劇的な変化が生じています。そのような中、企業や団体は企業や団体はビジネスにモビリティを取り入れる方法について、試行錯誤しており、特にモバイルデバイス上でのセキュリティに課題があると認識している現実があります。

シトリックスでは、ダイナミックで変化の激しい市場において、仕事の時間、場所、方法を人々が選択できるようになるだけでなく、人々にまったく新しいレベルの自由、柔軟性、そして選択肢を提供する「モバイルワークスペース」を包括的にサポートすることが重要であると考えています。そして、それらを包括的に支える製品「Citrix Workspace Suite」を提供するのです。

シトリックスが提供するモバイル ワークスペース ソリューションを活用することで、ITにセキュリティと管理性を向上させる一方、従業員にはオフィスにいるときと同じように仕事をするために必要なすべてのアプリケーション、データ、およびコラボレーションツールにアクセスできるようにし、任意のデバイスを使い、任意の場所で仕事ができる柔軟性を与えてくれます。

※1: Forrester Research Inc.、『Business Technographics Application and Collaboration Workforce Survey,(参考訳: ビジネステクノグラフィックスのアプリケーションおよびコラボレーションワークフォースの調査)』、2013年第4四半期

※2: Forbes.com,
http://www.forbes.com/sites/kenrapoza/2013/02/18/one-in-five-americans-work-from-home-numbers-seen-rising-over-60/

※3: Forrester Research Inc.、『Business Technographics Telecom and Mobility Workforce Survey,(参考訳: ビジネステクノグラフィックスのテレコムおよびモビリティワークフォースの調査)』、2013年第2四半期

モバイルワークスペースを支えるシトリックス製品

XenDesktop®、XenApp®、XenMobile®、ShareFile® などの製品を擁するCitrixは、アプリケーション、デスクトップ、ファイル、サービスをネットワーク上のすべてのユーザー、すべてのデバイスに、直感的なユーザーエクスペリエンスで安全に配信する完全なモバイル ワークスペース ソリューションを提供し続けています。この結果、ユーザーは移動可能で、常に稼働した接続状態にある環境に、場所やデバイスや接続方法に関わらず、アクセスすることができます。統合的なパーソナライズされたモバイルワークスペースを提供するために必要とされるアプリケーションやデスクトップ仮想化から、安全なモバイルのアプリケーションやデバイス管理、さらにはクラウドネットワーキングに至るまで、これほど幅広い種類のソリューションをすべて提供できるベンダーは他にはありません。

Citrix Workspace Suiteは、デスクトップ仮想化を実現するためのXenDesktop、アプリケーション仮想化を実現するためのXenApp、企業のモバイル環境におけるアプリケーションやデバイスを包括的に管理するXenMobile、オンラインストレージサービスによる企業内データを包括的に管理するShareFileで構成されます。Citrix Workspace Suiteは、今までシトリックスが提供してきた製品を単純に寄せ集めた製品ではありません。従業員が、自席から解放されるためのソリューションであり、それらを唯一包括的に提供される製品、それがCitrix Workspace Suiteなのです。

デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化の必要性

多くの企業はさまざまな経営課題への対応に迫られています。国内外での激しい競争の下に、業務の効率化に向けた生産性の向上や、外部環境の変化に迅速に対応する柔軟性は、より一層の対応が必要な状況です。東日本大震災を機に、事業継続性の確保の大切さもあらためて広く認識されるまでになりました。最近では、柔軟な働き方を推奨する企業も多く、在宅勤務やリモートワークなどのモバイル対応が急務になりました。

ここでいうモバイルとは、単純なスマートデバイスなどからの企業システムの活用ではありません。多くの従業員は会社から提供された席で会社から提供されたデスクトップPCを利用し日々の業務を遂行しています。つまり、従業員は特定の場所で仕事をする環境のみが与えられていると言えます。しかし、それだけでは前述した企業課題に対応できなくなってきています。今、企業では自席から離れた状態でも、安全にいつもと同じように仕事ができる環境を提供する必要があります。会議室でも顧客訪問中でも自宅でもあらゆるワークスタイルにおいて自席にいるかのような環境が必要なのです。

シトリックスが目指すモビリティとは、第一義的には自席からの解放です。そして、シトリックスが提供するデスクトップ仮想化製品XenDesktopがそれらを担います。

デスクトップ仮想化はサーバー上で集約管理されたデスクトップ、アプリケーションへネットワークを介して場所を問わずアクセスすることができる技術です。つまり、自席以外からでもでも自席にいるときと同様に情報へアクセスできるようになります。このXenDesktopにより、企業は、従業員の生産性向上を見込めるほか、大規模震災時などには在宅勤務などによって事業継続性も実現できるようになります。また、物理PCよりもクライアント管理の手間を大幅に削減でき、IT部門はその余力を他のIT施策に振り分けることで生産性の向上につなげることも可能になります。
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今では、XenDesktopは、多くの企業のモバイルワークをサポートする強力なソリューションとなっている一方でデスクトップ仮想化に加えてアプリケーション仮想化製品であるXenAppもモバイルワークを支える有効な手段として捉えられています。

デスクトップOSをリモート環境に配信するデスクトップ仮想化は、最近多く普及しているモバイルデバイス環境では扱いづらいという側面があるのも事実です。企業はより機動力を高めるために、そして従業員の満足度を向上させるために会社支給や従業員自身のスマートデバイスを業務で活用する必要があります。たとえば外勤が多い営業職や製造業や自治体における設備点検、小売業の接客業務などでは、持ち運びしやすいスマートデバイスを活用するのが適切です。その際にスマートデバイス上にデスクトップOSが表示されても使い勝手が悪い場合があるでしょう。そのような場合に、アプリケーションのみを配信するXenAppが有効です。XenAppにより、スマートデバイス上に特定のアプリケーションのみを配信することが可能になりため、従業員はスマートデバイス上のアプリケーションのアイコンをタップするだけで、即座に目的のアプリケーションを起動することが可能になるのです。

Windowsアプリケーションでは、マウスやキーボードを前提とした作りになっているため、そのままWindowsアプリケーションやデスクトップを配信するだけではユーザーの利便性の問題は解決されないのではないかという不安もあるでしょう。それらの問題を解決するためにシトリックスではXenAppおよびXenDesktopに対応した「Citrix Mobility Pack」を提供します。Citrix Mobility Packを利用することにより、モバイルデバイスで使いやすい“タッチフレンドリー”なユーザーインターフェースを持ったアプリケーションに即座に変換可能になります。これにより、ほとんどの場合、新たなモバイルデバイス用のネイティブ・アプリケーションを開発する必要はありません。

wss_im3また企業によっては、各種モバイルデバイス固有の機能性を提供したい場合があります。たとえば、アプリケーションのGPSやカメラ、通信機能との連動などが挙げられます。このようなモバイルデバイス固有の機能とWindowsアプリケーションを連動させるために、シトリックスでは「Citrix Mobile Application SDK for Windows」を無償で提供を実施しています。

デバイス管理と企業が求めるモバイルアプリケーション管理

高機能化し気軽に持ち歩けるモバイルデバイスは、従来のデスクトップPCに比べて業務上の機密データを自由に持ち運べるため企業にとっては情報漏洩の危険性が増すことになることは言うまでもありません。そこでスマートフォンやタブレットなどのデバイスを管理するためのソリューションがMDM(モバイルデバイス管理)です。MDMの基本となる機能は、デバイス自体およびその状態管理機能です。

wss_im4企業は使われているモバイルデバイスを一元的に把握し、紛失のときなどには回線経由で端末をロックするリモートロックやデータを強制的に消去するリモートワイプを適用して情報漏洩を防ぎます。さらに企業のセキュリティポリシーを各端末に配布してパスワードポリシーなどを強制します。もちろん企業のモビリティを包括的にサポートするためのCitrix Workspace Suiteには、デバイスを管理するためのXenMobileを標準で提供します。

XenMobileは単なるデバイス管理機能に加えてポリシー適用やアプリケーション配信などのエンタープライズ向けのモバイルデバイス管理機能を提供します。ユーザーが会社支給か個人所有かを問わず自身のデバイスを登録すると、ポリシーとアプリケーションをそのデバイスに設定します。Wifi やロックポリシーの設定、情報漏えいにつながる可能性のある機能の制限や特定のアプリケーション利用の禁止などデバイスに対するポリシーを適用できます。もちろん、デバイスの紛失や盗難、コンプライアンス違反の疑いがある際には即座にデバイスを無効化することができます。モバイルデバイスの構成やプロビジョニング、セキュリティ、監視、使用中止といったライフサイクル全体を管理するXenMobileは、ユーザーにデバイス選択の自由あたえる一方、ITは企業の資産のコンプライアンスを守り、デバイス上のデータを保護できるのです。

wss_im5XenMobileでは、モバイルデバイスの管理に加えて包括的なアプリケーション管理の機能も提供するという特長があります。企業は、デバイスの管理だけでは不十分であることも認識する必要があります。たとえば、悪意のあるユーザーがモバイルデバイス上で企業内の情報を、標準で付属しているメールソフトを利用しコピー&ペーストで漏洩させる危険性も秘めています。悪意のないユーザーであっても、たとえばLINEなどのSNSアプリを経由して、社内メールサーバー内のアドレス帳の情報が知らない間に他のSNSのメンバーにフォワードされてしまったと言うのは、実際にあったことです。つまり、標準アプリケーションと企業アプリケーションを同一の環境で利用した情報漏洩はいつでもおきる状態であると認識したが良いのです。

wss_im6企業は、モバイルデバイスの管理だけではなく、アプリケーションも制御可能である必要があります。具体的には、企業利用を許可するアプリケーションと個人で利用するアプリケーションは同一デバイス上で操作性を損ねることなく完全に分離されている必要があるのです。XenMoboleでは、セキュリティ確保が必要な企業アプリケーションは、ユーザーには気付かない「モバイルコンテナ」上で実行され、それらのアプリケーションは、データの暗号化やパスワード認証、ロック保護、無効化、アプリケーション間の連携ポリシー、アプリごとのVPN などを適用が可能です。これにより個人アプリケーションやデータと企業アプリケーションやデータを完全に分離することが可能になります。