XenAppを利用したWindowsデスクトップの配信(後編)

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[PDF] XenAppを利用したWindowsデスクトップの配信

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コントロールレイヤ

コントロールレイヤには、ホステッドアプリケーションのユーザーへの配信を制御するのに必要となるXenAppコンポーネントが含まれています。これらのコンポーネントの例としては、アクセスレイヤの節で紹介したアクセスコントローラーコンポーネントが挙げられます。コントロールレイヤ内にあるXenAppコンポーネントの中には、ハイパーバイザーの特定のクラスタまたはプールにリンクされるものもあれば、全体的な構成に関連するものもあります。

インフラストラクチャーの制御:WWCOでは、500名のユーザー向けの配備で、同社の既存のインフラストラクチャーコンポーネントの多くを活用することができました。このようなアプローチを採用することで、全体的なソリューションのコストと複雑性を削減すると同時に、ソリューションの配備を迅速化することが可能となりました。

  • Active Directory:XenAppはActive Directoryを使用して、ユーザーおよびデバイスの両方に関する認証やポリシー実施を行います。WWCOでは、同社の既存のActive Directory 2008 R2環境を利用して本ソリューションを実装しました。
  • SQL Serverデータベース:このデータベースは、すべての構成セッションと利用情報を格納することにより、全体的なXenAppファーム向けの基盤を提供します。StoreFront Servicesでも、アプリケーション同期機能を提供するためにSQL Serverデータベースが必要となります。WWCOは、XenAppファームとStoreFront Servicesで使用されるSQL Server 2008 R2のミラーサーバーを保有しています。このミラーサーバーは、高可用性を確保するためのwitness(ウィットネス)サーバーとして構成されています。
  • License Server:Citrix License Serverは、XenAppのすべてのコンポーネントのライセンスを管理します。License Serverには、同サーバーが利用不可になった場合に30日間の猶予期間が与えられます。この猶予期間があることで、License Serverのクラスタリングによりもたらされる複雑性を低下できます。WWCOのXenApp環境では、単一の仮想License Serverを使用しています。このLicense Serverが利用不可になった場合、WWCOは当該VMのバックアップコピーへと戻ることができます。

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  • コントロールホスト:WWCO社のソリューション設計のすべてのコンポーネントを仮想化することは、リソースの効率性を高める上で不可欠であり、これによりハードウェアコストの削減、フェイルオーバー保護の改善、システム管理の簡素化を実現できます。XenAppは、3つの主要なハイパーバイザー(Microsoft® Hyper-V®、Citrix XenServer®、VMware® vSphere®)のすべてでサポートされていますが、WWCOはHyper-Vをハイパーバイザーとして選択し、インフラストラクチャーコンポーネントをサポートするためにデータセンター内で2つのHyper-Vクラスタを作成しています。クラスタのうちの1つはインフラストラクチャーサーバー用であり、もう1つはXenAppサーバー用です。