デスクトップを持ちだそう:機動力を高める企業情報システムに

企業情報システムは守らなければならないものでいっぱいである。取引相手である顧客情報、その顧客とのコミュニケーションの実態であるメールはもちろん、ExcelやWordなどのドキュメント、PowerPointによる提案書もセキュリティを高めて守らなければならない貴重な情報である。そして、なにより企業活動に必要なビジネスアプリケーション上で取り交わされるデータそのものも重要である。

また、メールや予定表のデータだけではなく、最近はインスタントメッセージなどで情報交換する内容なども企業にとってはセキュリティ上守らなければならない大切な情報として増えてきている。さらには、自分のパソコン上で展開されるデスクトップにも企業において重要な情報が存在している。アプリケーションへの認証の情報や、ショートカット、Webブラウザのログインや閲覧履歴、キャッシュデータなども実は大変貴重で重要な情報を含んでいるのである。

「守備力」と「機動力」を両立させる

これらの貴重な情報の中で、一般的にはサーバーシステムと呼ばれ情報システム部門の管理対象である部分は、セキュリティ対策が高められ安全に守られていることが多い。これは昨今の情報セキュリティ対策の強化の表れなのだろう。ところが、クライアントはどうなのだろうか。つまりクライアントそのものである。
クライアントとなるパソコン上には、先ほど述べたように、アプリケーション、アプリケーションのショートカット、メール、ファイル、Webブラウザ上のログイン履歴、認証のデータ、閲覧履歴など、サーバーシステム以上に直感的な情報が多く存在しているのである。これらに対する「守備力」を高めることも忘れてはならない。

しかし、企業活動には同時に「機動力」も必要なのである。たとえば、最近のオフィスでよく見られるフリーアドレス。どこでも仕事ができるようにしながらオフィスのコスト削減を実現するソリューションだ。
いっそ、どのパソコンでも仕事ができるようにすると良いのではないだろうか。また、営業シーンでは客先や移動中でもスムーズでスピーディなビジネスが展開できるようにしなければならない。
そのためには、パソコンを持ち出し、可能な限りデータも持ち出したほうが、利便性は向上する。つまりは、どこでも、いつでも、どんな端末・デバイスでも今までと同じように仕事ができる環境が必要なのである。つまり従業員にとっては、デスクトップはもはや職場そのものであり、その職場がどこでも同じように手に入る環境こそが「機動力」をもった情報システムなのである。

キーワードは「デスクトップを持ちだそう」

この「守備力」と「機動力」を両立させるソリューションが仮想デスクトップなのである。仮想化ソリューションには複数の物理サーバーを集約し仮想化させる仕組みや、アプリケーションそのものを集中管理し仮想化させる仕組みが存在するが、いよいよ自分の職場であるデスクトップも仮想化できるようになってきたのである。

デスクトップ仮想化

 

デスクトップPCは持ち出せないが、仮想化されたデスクトップは持ち出すことが可能なのである。つまり、いつでも、どこでも自分の職場を作ることができるのである。キーワードは「デスクトップを持ちだそう」である。

では、なぜ今までのデスクトップPCは持ち出せなかったが、仮想化されたデスクトップは持ち出すことができるのだろうか?、その秘密はデスクトップ仮想化ソリューションにある。デスクトップ仮想化ソリューションは、デスクトップを構成するOSであるWindowsやデスクトップ上で使うアプリケーションまですべてをサーバー側に配置し、それらの処理そのものもサーバー側で行う。実際の手元のクライアントにはデスクトップ画面部分だけが転送されるのである。よって、クライアントは画面表示だけできれば良いことから、さまざまなデバイスに表示させることができるようになる。
そのデバイスとしては、もちろん普通のWindowsパソコンでもかまわないし、いわゆるシンクライアントと呼ばれる種類の軽量なパソコンでもかまわない上に、画面さえ表示できれば良いことから、LinuxやMac OSなどでもかまわない。

最近ではさらに軽量で機動性にすぐれたスマートデバイスも利用することができるようになっている。たとえば、iPadやAndroidなどのタブレット型デバイス上でも、今までと同じように企業で利用していたWindowsデスクトップの画面を表示し仕事を行うことができるのである。もちろんネットワークの種類も問わない。あらゆるネットワーク、あらゆるデバイスを通じて自分の職場であるデスクトップが届けられるのである。

最良の仮想デスクトップソリューションを選ぼう

あらゆるネットワークに対応すると言うことは、帯域幅の狭い、つまり伝送速度が遅いネットワークであっても快適な操作が実現できなければならない。あらゆるデバイスに対応すると言うことは、タッチ操作などができる新しいユーザーインタフェイスも活用できなければならない。これらの対処と工夫が施された最良の仮想デスクトップソリューションが、Citrix XenDesktopなのである。

次回はどうしてCitrix XenDesktopなのか、その理由を考えてみたい。
「機動力」の高い情報システムは突然訪れる震災などにも強い。堅牢な情報システムやクラウド化された情報システムなどによってサーバーサイドのビジネス継続性は高めることができる。あとは、自分の職場であるデスクトップだ。震災対応時でも、どのネットワークからでも、どのデバイスからでも業務を続行できる職場、つまりデスクトップが提供されることはビジネスを止めない重要な要素であるのは間違いない。