製造業の命、設計・研究データをまもる

機密データの共有範囲の拡大と安全かつ迅速な活用にどう対応するのか

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製造業向けソリューション -製造業の命設計データをまもる-

製造業の機密漏洩東芝のフラッシュメモリーの研究データを不正に持ち出し、韓国の半導体大手SKハイニックスに提供したとして不正競争防止法違反(営業秘密開示)容疑で、業務提携していた半導体メーカーの元技術者が逮捕されました。情報漏洩されたNAND型フラッシュメモリーの研究データは、東芝にとって貴重な財産であり収益源です。同社は、1,000億円以上の利益を損なったとしてハイニックス社を提訴しました。

今回、明るみになったこのような事件は、残念ながら機密データを扱う全ての製造業で起きる可能性を秘めていると言っても過言ではありません。それらを防ぐための一つのソリューションとしてデスクトップ仮想化やアプリケーション仮想化が注目を集めています。

ここでは製造業の現状と課題、そして製造業の命であるデータをまもる手法に関してご紹介します。

製造業の現状

国内需要の限界や新興国企業の躍進、製品のコモディティ化によって、企業競争は激化し、ものづくり産業を取り巻く環境は厳しくなりました。多くの製造業は、生き残りをかけて生産設備の海外展開をはじめ、研究や設計、販売にいたる一連のプロセスを海外に展開するなど、競争力強化のためのグローバル展開を加速しています。

また、多くの製造業では、競争力強化のため得意分野に資源を集中させ高度化を進めています。一方、不得意分野では革新スピードやコスト、リスクに対抗するため研究・設計・開発フェーズなどで企業間エンジニアリングコラボレーションを行なっています。

製造業における課題は、機密データの共有範囲の拡大と安全かつ迅速な活用

日本における製造業では、海外や企業間での“情報共有”が必要不可欠であり、この情報活用のあり方に情報漏洩の問題を抱えています。

製造業の生命線は、自社の情報資産を保護しながら的確に需要を予測しQCD(Quality:品質、Cost:コスト、Delivery:納期)を徹底することにあります。急速なグローバル化が進む中、設計や研究データを取り巻く環境の生産性向上と情報の保護が必要不可欠です。しかし多くの企業では、設計データや研究データをメールで送ったり、コピーしたり、印刷したりと気軽に行なえる環境であるため常に情報漏洩の危険性を秘めているのです。

さらに多くの製造業ではコンカレントエンジニアリングを取り入れています。このコンカレントエンジニアリングは、製品品質の向上と開発期間の短縮、市場への早期展開のために、研究、企画、設計、開発から販売・廃棄にいたる製品ライフサイクルの全プロセスで情報を共有するため情報の伝達が複数部門や関係会社など伝達します。これにより更なる情報漏洩の危険性が高まる可能性があるのです。

また、これらの貴重なデータを複製や伝達した瞬間からデータは過去のものとなり、整合性のとれた情報共有が行なわれなくなります。ゆえに設計変更があった場合等に手戻りが多くなるなど企業全体の生産性が低下するという二次的な課題も存在します。