XenDesktop 7のインストール

XenDesktop 7を触ってみよう VMware ESXi 編 (第1回)


本連載をまとめたホワイトペーパーは以下よりダウンロード可能です。
VMware ESXi と Citrix XenDesktop 7 で始める デスクトップ仮想化入⾨

はじめに

デスクトップ仮想化とは、これまで各クライアントに個別に用意していたデスクトップ環境をサーバーに集中配置して運用するソリューションです。シトリックス社では、このデスクトップ仮想化を実現する製品として大企業向けに「XenDesktop」、中堅中小企業向けに「VDI-In-a-Box」を提供しています。

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図 1 Windows8クライアントから仮想デスクトップのWindows7環境に接続

本連載では最新版の「Citrix XenDesktop 7」(以下XenDesktopと表記)を動作させるためのセットアップ、設定などをわかりやすく、順を追って説明したいと思います。XenDesktop 7では、アーキテクチャーを大幅に刷新しクラウド環境での拡張性を意識したシンプルな作りになっています。今まで複雑であったインストールも「8回のクリックで20分でインストール」、管理も設計は「Studio」、監視・サポートは「Director」のみで出来ると謳われています。

そのように進化したXenDesktopを実際に試すために本連載では「XenDesktop 7を触ってみよう VMware ESXi編」と題して合計4回にわけてお届けいたします。最後までお付き合いいただければ幸いです。

  • 第1回  XenDesktop 7のインストール (本記事)
  • 第2回  XenDesktop 7の初期設定
  • 第3回  占有型仮想デスクトップ環境の構築と展開
  • 第4回  MCSを使った仮想デスクトップの展開

デスクトップ仮想化について

デスクトップ仮想化ソリューションはCitrixのほか多数のメーカーが展開していますが、CitrixのXenDesktopは特定のハイパーバイザーに縛られることなく導入できる点が利点としてあげられます。シトリックス社が提供するXenServerだけでなく、VMware社が提供するハイパーバイザーであるVMware vSphere、マイクロソフト社が提供するHyper-Vなどユーザーニーズにあわせて選択することが可能です。そのため、対応するハイパーバイザーをすでに利用済みであれば、デスクトップ仮想化基盤に適した構成にする必要はあるものの、既存の仮想化基盤にデスクトップ仮想化を容易に導入出来ます。

本連載ではXenDesktop環境を構築するに当たり、VMware vSphereを選択した場合のセットアップや設定に関してご紹介いたします。以下の環境を想定しています。

  • Citrix XenDesktop 7
  • VMware vSphere 5.0 Update2
  • VMware vCenter Server 5.0

 

事前準備

XenDesktopの導入にはActive DirectoryとDHCPサーバーが予め必要です。今回はクライアントとしてWindows 8を、仮想デスクトップとしてWindows7を利用しますので、Active Directoryの機能レベルはWindows Server 2008 R2以上で構いません。DHCPサーバーについてはWindows Serverに機能追加するものでも、既存のルーターなどに内蔵されているものでもかまいませんので予め利用できる環境を整えておいてください。

Active DirectoryとDHCPサーバーについて

今回の連載ではActive DirectoryやDHCPサーバーの構築について触れませんので、本連載に従ってXenDesktop7による仮想デスクトップ環境を構築する前にそれぞれのサーバーを準備しておいてください。

また、それぞれのサーバーにソフトウェアのインストールを行う場合は、各WindowsをActive Directoryに参加した後、ドメイン管理者のアカウントを利用してインストールしています。例えばvdi.example.comというドメイン名でActive Directoryを構築した場合、VDI\Administrator(もしくはAdministrator@vdi.example.com)がドメイン管理者のアカウントになります。XenDesktopコンポーネントの実行時も同様です。