Microsoft System Center Virtual Machine Managerの設定

XenDesktop 7を触ってみよう Hyper-V 編 (第1回)


本連載をまとめたホワイトペーパーは以下よりダウンロード可能です。
Microsoft Hyper-V Server 2012 とCitrix XenDesktop 7で始めるデスクトップ仮想化入門

はじめに

デスクトップ仮想化とは、これまで各クライアントに個別に用意していたデスクトップ環境をサーバーに集中配置して運用するソリューションです。シトリックス社では、このデスクトップ仮想化を実現する製品として大企業向けに「XenDesktop」、中堅中小企業向けに「VDI-In-a-Box」を提供しています。

本連載では「XenDesktop 7を触ってみよう Hyper-V編」と題し
Citrix XenDesktop 7」(以下XenDesktopと表記)を動作させるためのセットアップ、設定などを合計4回にわけてお届けいたします。最後までお付き合いいただければ幸いです。

  • 第1回  Microsoft System Center Virtual Machine Managerの設定 (本記事)
  • 第2回  XenDesktop 7のインストールと初期設定
  • 第3回  占有型仮想デスクトップ環境の構築と展開
  • 第4回  MCSを使った仮想デスクトップの展開
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図 1 Windows8クライアントから仮想デスクトップのWindows7環境に接続

デスクトップ仮想化について

デスクトップ仮想化ソリューションはシトリックスのほか多数のメーカーが展開していますが、Citrix  XenDesktopは特定のハイパーバイザーに縛られることなく導入できる点が利点としてあげられます。シトリックス社が提供するXenServerだけでなく、VMware社が提供するVMware vSphere、マイクロソフト社が提供するHyper-Vなどユーザーニーズにあわせて選択することが可能です。そのため、対応するハイパーバイザーをすでに利用済みであれば、デスクトップ仮想化基盤に適した構成にする必要はあるものの、既存の仮想化基盤にデスクトップ仮想化を容易に導入出来ます。

本連載ではXenDesktop環境を構築するに当たり、Windows Server 2012を利用したHyper-V環境を選択した場合のセットアップや設定に関してご紹介いたします。以下の環境を想定しています。

  1. Citrix XenDesktop 7
  2. Microsoft System Center 2012 Virtual Machine Manager SP1
    (以降SCVMMと表記)
  3. Windows Server 2012
  4. Hyper-V 2012(以降Hyper-V)

 

事前準備

XenDesktopの導入にはActive DirectoryとDHCPサーバーが予め必要です。今回はクライアントとしてWindows 8を、仮想デスクトップとしてWindows 7を利用しますので、Active Directoryの機能レベルはWindows Server 2008 R2以上で構いません。DHCPサーバーについてはWindows Serverに機能追加するものでも、既存のルーターなどに内蔵されているものでも利用可能ですので予め利用できる環境を整えておいてください。

Active DirectoryとDHCPサーバーについて

今回の連載ではActive DirectoryやDHCPサーバーの構築について触れませんので、本連載に従ってXenDesktop 7による仮想デスクトップ環境を構築する前にそれぞれのサーバーを準備しておいてください。

また、それぞれのサーバーにソフトウェアのインストールを行う場合は、各コンピューターをActive Directoryに参加した後、ドメイン管理者のアカウントを利用してインストールしています。例えばvdi.example.comというドメイン名でActive Directoryを構築した場合、VDI\Administrator(もしくはAdministrator@vdi.example.com)がドメイン管理者のアカウントになります。XenDesktopコンポーネントの実行時も同様です。

SCVMMで利用するアカウントについて

SCVMMではVMMサービスで利用するアカウントとコンピューターの検出などに使うアカウントが必要です。本連載では前者としてVDI\Administratorユーザーを、後者としてVDI\scvmmadminユーザーを使う例で説明します。

なお、VMMサービスで利用するユーザーはDomain Adminsグループに所属している必要がありますので、グループを予め追加しておいてください。
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仮想デスクトップを利用するアカウントについて

仮想デスクトップに接続するユーザーは予めActive Directoryのユーザーとコンピューターに登録しておいてください。本連載ではXenDesktop7という名前のOUを作成して、xduserという連番のユーザーを1から10まで作成し、XenDesktop7というグループに所属させた例で説明します。

また、Active Directoryに所属させたコンピュータアカウントがComputersディレクトリーに保管されていますので、このOUに移動してください。

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図 2 OUとユーザーの構成