VMのクローンと起動時間の検証

検証から学ぶVDIストレージ選定 (第3回)

前回は今回行った検証の概要と検証環境についてご説明しました。今回は早速検証結果をご報告したいと思います。

検証の目的

 

fas2240-vdi今回の検証は、XenServer上に構築したXenDesktop環境のパフォーマンスが、ローカルストレージ上と共有ストレージであるNetApp FAS 2240(以降NetAppストレージ)上に仮想マシンを展開した場合のパフォーマンスを比較して、どれくらいの性能差が出るのかを明らかにすることを目的に実施しました。そのため、以下のような方法をつかってストレージパフォーマンスを比較しました。

(1)  仮想マシンのクローン時間比較
(2)  仮想マシンの一斉起動時間比較
(3)  Iometerを使ったベンチマーク
(4)  HammerDBを使ったSQL Serverの性能比較

テスト項目の1番から3番は主にストレージのベンチマークで、テスト項目4番目はSQL Serverのベンチマークを行います。

テスト環境の構成について

今回の検証にあたり、XenServerホストおよび仮想マシンは次のような構成で用意しました。

図 1 テスト環境の構成

XenServerはHyper-Vやその他多くのハイパーバイザーと異なり、システムでシンプロビジョニングを利用するかしないかをXenServerのインストール時に選択する必要があります。今回の検証では、ローカルストレージでのシンプロビジョニングを有効にしてXenServerをインストールしています。

図 2 XenServerのシンプロビジョニング機能を有効化

図 2 XenServerのシンプロビジョニング機能を有効化

サーバーのローカルストレージにXenServerを通常の手順でインストールして、XenServerのインストール後はベンチマークに使う仮想マシンはローカルストレージボリューム上に作成し、ゲストOSとしてWindows 7もしくはWindows Server 2012をインストールします。

NetAppストレージはXenServerホストマシン間は10Gネットワークで接続し、ストレージボリュームをNFSでマウントしています。このストレージ上にローカルストレージに構築したものと同じ構成の仮想マシンを作成した上で同様にゲストOSをインストールします。

XenCenterは最新版を利用し、NetApp Virtual Storage Consoleプラグイン(バージョン2.0.0.666)をインストールしています。

図 3 NetApp VSCをXenCenterに導入

図 3 NetApp VSCをXenCenterに導入

すべての検証では以上の構成に各種ツール等を導入してベンチマークテストを実施しました。実施したベンチマークテストは次の4項目です。