大規模導入に向けたサイジングの指標になるCitrix XenDesktop ベンチマークレポート

富士通がCitrix XenDesktop ベンチマークレポートを作成

 Citrix XenDesktop ベンチマークレポート はページ下のリンクよりダウンロード可能です。

富士通株式会社(以下、富士通)は自社のプラットフォームを使用したCitrix XenDesktopベストプラクティスを整理するにあたり、同時利用者1000人規模のクライアント仮想化環境を想定したCitrix XenDesktopベンチマークレポートを作成しました。このレポート作成に関する取り組みについて、富士通とシトリックス・システムズ・ジャパン株式会社(以下、シトリックス)に聞きました。

デスクトップ仮想化 デスクトップ仮想化 デスクトップ仮想化 デスクトップ仮想化

富士通株式会社
プラットフォーム技術本部
ISVセンター
紺野 和也 氏

富士通株式会社
プラットフォーム技術本部
ISVセンター
矢口 龍太 氏

シトリックス・システムズ・ジャパン


グローバル富士通アライアンス
冨樫 明 氏


シトリックス・システムズ・ジャパン


システムエンジニアリング本部
シニアシステムエンジニア
馬場 章弘 氏


インタビューア:富士通とシトリックスとのアライアンスについてお話いただけますか。

富士通:富士通とシトリックスは、1990年代の後半から日本だけではなくヨーロッパやアメリカなど世界の各地でお付き合いがありました。以前は、それぞれの地域で個々にお取引を行っていましたが、シトリックスとグローバルにビジネスを展開していく上においては、富士通という一つの会社としてアライアンスを結ぶべきだと考えました。

シトリックス:シトリックスにとっての戦略グローバルSIパートナーは、世界で7社です。その中で、日系企業は富士通だけになります。ビジネスの規模がとても大きく、国内だけではなく世界のあらゆるところでビジネスを展開していただいています。特に、デスクトップ仮想化の分野においては、すでに2万〜3万ユーザのレベルで構築してきた実績もあります。

富士通:日本でも富士通とシトリックスは10年以上の付き合いがあります。年間に構築しているプロジェクトは1000を超えます。例えば、富士通のサービスとして提供しているDaaS(Desktop as a Service)の基盤には、シトリックス製品を採用しています。また、中央官庁や自治体などの公共分野でもデスクトップ仮想化は、セキュリティやクライアント管理の効率化といった観点から、採用が加速しています。最近では、教育委員会でも、小中学校で使われている教育用のPCを一元管理するためのソリューションとしての商談も増えています。さらに、通信事業者のDaaSサービスも活発になってきているので、その基盤としてトータルで提供するビジネスも推進しています。


インタビューア:なぜ富士通はCitrix XenDesktop ベンチマークレポートを作成したのでしょうか。

富士通:デスクトップ仮想化に対するお客様企業からのお問い合わせや引き合いが増えています。こうした案件に的確に対応していくためには、お客様を担当する富士通の営業SEが、自信を持って提案できなければなりません。これまでにも、Citrix XenDesktopに関する資料は豊富にありました。しかし、現場の方々に納得してもらうためには、より具体的で実際の導入イメージが明確になる情報が求められていました。そこで同時利用者1000人という規模を想定したときに、集約可能な仮想PCの台数を明確にするベンチマークレポートが必要だと考えたのです。

シトリックス:お客様からのご要望に加えて、富士通のフィールドからの要請もあったと聞いています。デスクトップ仮想化に関しては、ビジネスとして取り扱う案件が従来に比べて大きくなっています。一つ一つの案件が大規模になるため、それぞれ個々に対応していては、時間もかかり活発にビジネスを推進する妨げとなっていました。そこで、一定の規模を想定したデスクトップ仮想化の標準的な検証データがあれば、提案や構築の精度や速度も上がると考えたのです。


インタビューア:ベンチマークの作成において配慮されたポイントはどこにあったのでしょうか?

富士通:今回のベンチマークでは、実際にお客様が業務で利用する環境に近い条件を心がけました。OSはWindows 7にして、Office 2010をインストールし、ウイルス対策ソフトも導入しました。こうした実利用に近い環境で、世界的にデスクトップ仮想化環境のベンチマーク標準となっているLogin Consultants社のLogin VSIを利用してアクティブセッション数ごとの性能の推移を記録しました。
単純に性能だけを追求するベンチマークとは異なり、今回は営業SEなどが現場でお客様に納得していただける実績値を示すことが重要でした。

シトリックス:富士通のベンチマークでは、まさにリアルワールドにフォーカスした検証が行われています。実際のお客様が使う利用条件になるべく近い環境を想定しているので、これまでにはない導入の指針となるベンチマークになっていると思います。まさに実利用環境のシミュレーションといえるでしょう。

富士通 XenDesktop

図1:ベンチマークで利用した富士通トラステッドクラウドスクエアのサーバルーム


インタビューア:一般的にベンチマークというとハードウェアなどの性能の優位性を見せる目的などで計測されますが。

富士通:おそらく富士通がハードウェアしか販売していない会社であれば、性能だけを追求したベンチマークを計測していたかもしれません。しかし、富士通のビジネスはシステムインテグレーションにあるので、もしも実測値とかけ離れたベンチマークを元にシステムを構築してしまうと、お客様にご迷惑をおかけしてしまいます。システムインテグレーションでは、何よりも安定して稼動することが重要です。

シトリックス:実利用に即したベンチマークであることは、とても重要だと思います。これまでのお客様がデスクトップPCから仮想化に移行するためには、本当に現場のエンドユーザーが満足するようなシステムを構築できるかどうかを心配されます。そのときに、検証がきちんと行われていて、どのような規模でどのようなシステムを構築すれば、現場に受け入れてもらえる性能を発揮できるか、という指標が必要になります。ここで必要とされるデータは、まさに実際の利用に合致したリアルな値でなければ、重大な決定をするときに役立つものとはなりません。


インタビューア:ベンチマークではどのような結果が得られたのでしょうか。

富士通:詳しくはレポートをダウンロードして見ていただければと思いますが、結果としては富士通のブレードサーバPRIMERGYのサーバブレードを利用して、1シャーシあたり約1,300のクライアント仮想化環境を構築できる、という値が得られました。

シトリックス:設計の指針ができたと思います。富士通のブレードでどのシャーシを利用すれば、必要とするクライアント仮想化を収容できるかが、分かるようになりました。また、ネットワーク負荷なども想定できるようになれば、必要な帯域幅なども試算できるようになります。

富士通:数字として得られた結果だけではなく、見えないスキルとして蓄積できた部分も大きいと思います。ベンチマークに関しても、事前に論理的に考えた想定値を出すことができました。想定したサイジングに近い結果を実際のベンチマークとして計測できたことで、今後の基準として活用できます。


インタビューア:ベンチマークで得られた値は、どのように活用すると効果的でしょうか。

富士通 XenDesktop

図2:デスクトップ仮想化について語る 富士通、シトリックスの検証メンバー

富士通:一つは、サイジングにおけるスケールとして使えるメリットがあります。お客様もデスクトップ仮想化に関しては、多くの情報を得ているとは思いますが、実際にご自身の企業で導入したときにどうなるのか、不安もあると思います。その不安を解決するための指標として考えていただけるでしょう。

シトリックス:デスクトップ仮想化への移行は、これまでの社内のITの文化を変えるような取り組みなので、千台二千台という規模で本当にエンドユーザーが満足するシステムを構築できるのか、心配があるでしょう。そのときに、IT部門が社内で説明するための資料としても、実測に基づくベンチマークなので、エンドユーザーに納得してもらえる情報として利用してもらえると思います。今後は大規模案件が増えてくれば、より重大な決定をするときに、非常に役立つはずです。


インタビューア:今後はどのような計画があるでしょうか。

富士通:当然ですが、最新のハードウェアが開発されれば、それにあわせてベンチマークも計測していく計画です。現在は約1300ですが、半年後にはCPUの性能などが向上すれば、さらに増やすこともできるでしょう。さらに新しい技術が出てくれば、それに合わせて検証していきたいと思っています。

■ホワイトペーパー


富士通によるCitrix XenDesktop大規模導入に向けた検証

Citrix XenDesktop ベンチマークレポート

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