デスクトップ仮想化環境のWindowsライセンス

仮想化とライセンス

デスクトップ仮想化およびアプリケーション仮想化では、物理的な展開に対して注意しなければならない点がいくつかあります。その一つがライセンスです。特にマイクロソフト社のWindowsの ライセンスは、物理PCで利用する場合と、仮想化してリモートで利用する場合で大きく異なります。
今回は、この点を中心にまとめてみます。

① VDIの場合のWindowsライセンスの原則

VDIでWindows 7やWindows XPなどのクライアントOSを利用する場合、通常保有しているOEMやFPPのWindowsライセンスを仮想環境に移行し、リモートアクセスして利用することはできません。リモートからWindows OS を利用する場合には、リモートアクセスで使用するためのライセンスが別途必要です。

このライセンスのポイントは、サーバーにホストされた仮想マシンの数ではなく、接続するデバイスの数に依存するということです。

<VDI方式>

license_vdi

接続するデバイスに必要になるライセンスは、その種類に応じて2種類あります。

(1) Windows SA(Software Assurance)
接続する端末が、Windows SA の対象となるWindows PC であれば、その端末にWindows SA をアタッチすることで、VDIのクライアントとして使用可能です。

(2) VDA(Virtual Desktop Access)
接続する端末が、非Windows 端末(シンクライアント端末、タブレットデバイス、スマートフォンなど)の場合、Windows SA をアタッチすることができないため、VDAを購入することでVDIのクライアントとして使用可能です。このライセンスは、Windows SA の対象となる Windows PC にアタッチすることも可能です。

② BYODシナリオでのVDIでのWindowsライセンス

デスクトップ仮想化と並行して、私物のデバイス利用を促進する「BYOD」施策や在宅勤務での活用を検討するお客様が増えてきています。この場合、各個人所有のデバイスに対してもすべてVDAライセンスを購入する必要があるのでしょうか?
以下の条件およびライセンスを適用できる場合は、個人所有端末などの利用にかかるライセンスを大幅に削減することが可能になります。

(1) ローミング使用権
社内において、Windows SAまたはVDAがアタッチされている端末の1名の主要なユーザーは、第三者所有の端末より、社外からVDI環境を利用する場合には追加のライセンスなしにVDI環境に接続可能です。第三者所有には、個人の所有物が含まれます。

(2) Windows Companion サブスクリプション ライセンス (CSL)
Windows SA または VDA を所有している場合、追加のライセンスとして、Windows Companion サブスクリプションライセンス(以下CSA)を取得することが可能です。これにより、ライセンスの対象となるデバイスの主要なユーザーは、最大4つの追加のデバイスからVDI環境に接続可能になります。この追加のデバイスは、Windows 端末である必要はありません。

(3) Windows RT
Windows SA または VDA を所有していて、ライセンスの対象となるデバイスの主要なユーザーがVDI環境への接続際の端末が会社所有のWindows RT の場合には、追加のライセンスは必要ありません。