Citrix AppDNA登場!

【Windows XPユーザー必見】低コストかつ安全にOSを移行する方法とは?

2012年9月24日シトリックス社は、Windowsのバージョンアップに伴うアプリケーションの互換性などをレポートするCitrix AppDNAの提供を日本国内で開始しました。企業は、AppDNAを用いることでデスクトップに配置されたWindowsのバージョンアップに伴う既存アプリケーションの互換性の状況を詳細に把握することが可能になります。

デスクトップ仮想化

なぜバージョンアップは必要なのか?

そもそもソフトウェアのバージョンアップは何故必要なのでしょうか?

企業は、バージョンアップによるメリットが少ない場合には、当然ながらバージョンアップをすることを嫌がります。
理由は単純でバージョンアップ作業は面倒なだけでなく労力やコストが膨大にかかるからです。
単純にOSをバージョンアップするだけでも骨が折れる作業ですが、OSをバージョンアップするだけで全てが順調にいくわけではありません。既存の何百、何千というアプリケーションが問題なく動作するかどうかを検証して展開する必要があるのです。もちろん動作しない場合には代替策を講じる必要があるでしょう。

それでもバージョンアップをしなければならない理由は何なのでしょうか。多くの企業は、ソフトウェアの保守サポート切れやハードウエアの切り替えを理由にバージョンアップを行います。前者は、ソフトウェア提供企業がセキュリティパッチ配信やバグ修正などのサポートを打ち切る場合などです。

たとえば、マイクロソフト社では、製品ライフサイクルポリシーとして、Windows XPを2014年4月8日(米国時間)にサポート終了することを発表しています。つまり、この時期を境に問題が発生しても修正モジュールの提供はないのです。後者は、サーバーソフトウェアなどが入れ替え後のサーバーに対応していない場合にサーバーソフトウェアのアップグレードを余儀なくされる場合です。これにともないクライアント側も連鎖してアップグレードをせざるを得ない状況になる場合があります。

このように企業は好むと好まざるとデスクトップ環境をバージョンアップせざる終えない状況になりがちです。

デスクトップOSのバージョンアップを簡単にする戦略

昨今の企業は数多くのアプリケーションを有しています。企業は一度バージョンアップを行うことを決めるとそれらアプリケーションが新しいOSで動作するのかどうかを確かめる必要がでてきます。大企業などではアプリケーション数が数千に及ぶ場合も稀ではありません。ガートナー社の調べによりますと一つのアプリケーションを移行するのに約1.5人月かかると試算されています。これが数百、数千にのぼることを考えると膨大なコストがかかるのです。

それでは企業はバージョンアップを実施する際にどのように行うべきなのでしょうか?

デスクトップOSを移行する際にAppDNAなどのソフトウェアを利用し互換性を予めチェックする方法です。

これは、企業が利用する数多くのアプリケーションが移行後に問題なく動作するかを、互換性評価ツールで確認してから行う方法です。

AppDNAのような互換性評価ツールを利用することで、企業は従来OSのバージョンアップの際に全アプリケーションの互換性確認を移行先毎に検証を行っていた作業が必要なくなります。つまり、テスト作業のほとんどを自動化してバージョンアップにともなう時間、コスト、リスクを低減させることが可能になるのです。

また、このようなツールを利用することによりXenDesktopを利用したデスクトップ仮想化への移行の際に発生するようなデスクトップOSのバージョンアップ作業も短縮可能になるのです。

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それでは実際にAppDNAがどのようなソフトウェアなのかをご紹介します。

AppDNAとは?

AppDNA(アップディーエヌエー)は、その製品名からもわかるように、企業が利用しているアプリケーションをまるで「DNA」に相当するような深いレベルまで分析して、移行環境での互換性をレポートするソフトウェアです。

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2000年に英国・ロンドンで設立されたCAMWOOD社は、主に企業のアプリケーションを移行する事業を展開していたシステムインテグレーターでした。その後、アプリケーションの互換性テストツールを作成し今では300社以上がこのツールを利用して労力をかけない移行を成功させています。その後、2011年10月にシトリックス社が買収し、導入数は急増しているのです。

ツールを利用することにより、人海戦術による漏れやミス、時間を削減

AppDNAは、Windows上で稼働するパッケージアプリケーションやカスタムアプリケーション、Webアプリケーションの構造を分析します。具体的にはWindows InstallerのファイルであるMSIファイルやexe形式のインストーラから、アプリケーションが利用しているAPIやライブラリの情報を集め、それらが固有のOS環境で引き起こす問題を分析・レポートします。その分析エンジンは68,000以上の分析箇所を誇ります。

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また、移行対象に関しても、Windows 7 やWindows Server 2008での互換性、IE(Internet Explorer)のバージョンに依存した互換性はもちろん、64bit環境での互換性も把握可能です。さらには、クライアント環境のみならずWindows ServerやCitrix XenAppなどの互換性テスト、さらには仮想環境であるMicrosoft App-Vなどへの分析も可能です。

たとえばWindows XP環境をWindows 7へ移行する際には、Windows XP環境で利用していたアプリケーションのインストーラ(MSIやEXEなど)をAppDNAにインポートすることで、各アプリケーションをWindows 7へ移行した際に発生しうる問題やその対策をレポートします。具体的にどのような対策がレポートされるかと言うと、OS側の設定による回避策や、アプリケーションの改修が必要な場合は、その改修箇所、改修内容の詳細な情報をレポートします。さらには、さらには、インストールパッケージのみの修正で良い場合は、対策済みのインストールパッケージの再作成をも自動的に行うため、単純な分析のみならず移行作業全体の支援をしてくれるのです。

AppDNAの主な機能

代表的な4つの機能を以下にご紹介します。

1. 問題の分析

分析対象の複数アプリケーションを物理、仮想を含む新しいプラットフォーム上に移行した際、どのような問題が発生するかを分析します。

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2. 修正要否の判断

分析結果として、ターゲットとなる新しいシステム上で稼働するものは緑、OSの設定変更やランタイムの変更などの簡単な修正が必要なものは黄、アプリケーション自体の修正の必要性があるものは赤で表示します。黄や赤が表示された場合、その修正箇所と修正内容についての詳細情報を提供します。下の図は、全体の傾向をビジュアルに表示させたものです。

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また、アプリケーションそのものの改修以外の対策(OSの設定やライブラリの変更など)を行うことにより、どれくらい改善されるかについてのレポートも表示させることも可能です。

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さらに、修正箇所の表示や修正方法の詳細レポートまでドリルダウン可能なため、移行を実施するうえでの全体方針や、問題の解決に向けてのアクションを迅速に行うことが可能になります。

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3. 修正の自動化

MSIインストールパッケージに問題がある場合は、インストールパッケージを自動で修正し、新しいプラットフォームで利用可能なMSIパッケージの作成までを自動化します。

 

4. 運用管理の適正化

企業で使われるアプリケーションのポートフォリオマネジメント(パッチおよびサービスパックの適用やアプリケーションの改修など)に求められる情報を提供し、アプリケーションの永続的な運用管理を容易にします。

AppDNAの導入シナリオ

AppDNAは、バージョンアップにともなうあらゆる作業を簡素化するのに役立ちます。シトリックス社が提供する製品なのでXenDesktopやXenAppへの移行に利用すると思われがちですが、それだけではありません。単純なデスクトップOSの移行やアプリケーションのポートフォリオ管理などでもその優位性は発揮されるのです。

以下大きく導入シナリオをご紹介します。

 

● シナリオ1:デスクトップOSのバージョンアップの移行ツールとして利用

Windowsのバージョンアップ時の互換性をチェックします。32Bitから64Bit、Windows XPからWindows 7などあらゆるデスクトップ環境への移行を支援します。

 

● シナリオ2:XenApp導入時の移行ツールとして利用

アプリケーションをデスクトップ上からXenApp上へ移行する際にデスクトップOSとXenAppの互換性分析に利用します。

 

● シナリオ3:XenDesktop導入時の移行ツールとして利用

XenDesktop導入同時にデスクトップOSのバージョンアップを行う場合があります。その際に互換性を分析します。

 

● シナリオ4:アプリケーションポートフォリオ管理に活用

Windowsバージョンアップだけでなく、アプリケーション改修時やIEバージョンアップ時の互換性チェックなどに利用します。

どれくらい効果が得られるのか?

それでは実際にAppDNAを利用した場合にどれくらいの効果が得られるのでしょうか?

既にAppDNAを用いた企業の成果からその効果をご紹介します。

4700名のユーザー数、500のアプリケーションを有したタワーハムレット社では、Windows XPからWindows 7へと移行するのにAppDNAを利用しました。この企業では、元々1,000人日以上の作業工数を見積もっていましたがAppDNAを利用することで工数を大幅に削減し、たった2名のリソースでバージョンアップを完了しました。

さらに、ユーザー数10,000名、350のアプリケーションを有したヴァーテックス社では、XenApp、Windows Server 2008、IE 8/9環境への移行にAppDNAを利用しました。これにより互換性の工数を620人日削減するだけでなく移行プロジェクトを3ヶ月短縮しました。そしてプロジェクト費用は32%削減されました。

まとめ

企業はAppDNAを利用することによりWindows 7へのシステム刷新、Citrix XenAppおよびCitrix XenDesktopによる仮想デスクトップ環境の導入に伴う、各種アプリケーションの移行計画、導入、運用管理におけるリソースや時間、リスク、コストを大幅に削減可能になります。

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このように企業は、AppDNAによりバージョンアップという作業に対してリスクを回避し、時間短縮、コスト削減を行うことが可能になるのです。