デスクトップ仮想化とVDIの違いを正しく理解する

VDIプロジェクトを成功させるためには?

デスクトップ仮想化が私たちの生活を豊かにしてくれるだけでなく、企業にとっても多くのメリットが得られるソリューションであるのは間違いありません。

しかし、そのデスクトップ仮想化の実現方法には企業の目的やコストにより数多くの実現方式があります。デスクトップ仮想化は、Windows環境上のアプリケーションを利用する時に各種課題を解決するための仕組みです。そのデスクトップ仮想化の手法の一つにVDI(Virtual Desktop Infrastructure)があります。

デスクトップ仮想化の実現方法には、VDI以外にも、クライアントハイパーバイザー方式、ネットブート方式、リモートPC方式、サーバー共有デスクトップ方式など多岐にわたります。特筆すべき点は、すべてをVDIが解決するのではないことを認識する必要があることです。

それではどのようにデスクトップ仮想化の実現方式を決定すれば良いのでしょうか?

デスクトップ仮想化の実現方式を決める前に

どのようなプロジェクトでも成功させるためには、真の課題を理解する事から始めるのは言うまでもありません。

デスクトップ仮想化の導入で陥りがちな失敗パターンとして、散見される代表的な失敗例はサーバーのサイジングから入ることです。サーバー仮想化の導入と同様にデスクトップ仮想化もサーバーサイドの技術です。しかし、その用途は全く違う事を理解しなくてはなりません。

私たちが自宅などでデスクトップPCを導入するときには、導入したときのユーザー体験や実現したい事を優先的に考えます。スペックだけを評価して導入するわけではないのです。つまり、サーバー仮想化と違いデスクトップ仮想化はユーザー主導で進めるべきプロジェクトであり、いきなりサイジングから入ると失敗するのです。そのためにユーザーの課題を深く理解するアセスメントフェーズが重要になってきます。

その課題には、OSやアプリケーションの管理性、メンテナンスコスト、セキュリティ対策、事業継続、パフォーマンス、ワークスタイル多様化、BYOD、グリーンITなど多岐にわたります。

そして企業は、さまざまな職種の方々によってビジネスを回しています(遂行しています)。経営層は外出先でもスマートフォンを活用してビジネス判断を行います。コールセンター要員はタスクワークをこなします。営業はノートPCやiPadなどを持ち歩きます。デザイナーやデータ分析などを実現するナレッジワーカーも居ます。在宅勤務者に社内システムを利用する場合もあります。

それぞれ最適な働き方が違うのです。そして、デスクトップ仮想化の実現方式の選択には、誰がどのようにデスクトップ環境を利用するかを正しく理解する事が重要なのです。

すべての鍵はFlexCast

ThinClient
シトリックスでは、ニーズに合わせたデスクトップ仮想化を実現するための豊富なソリューションが存在します。そして、その中核となる技術がFlexCast(フレックスキャスト)です。FlexCastにより、ユーザーが、どこにいても、どのような端末を使用していても、どのような方法で実現しようとしていてもユーザーごとに最適なデスクトップ、アプリケーションが提供されます。

ThinClient

FlexCastは、上記の図からもご覧頂けるように大きく5つの方式に分類されます。
クライアントハイパーバイザー方式は、オフラインやセキュリティを意識したモバイルワーカーに最適化されています。ネットブート方式は、マスタイメージを物理デバイスでローカル実行し、派遣や学校などに最適です。

リモートPC方式は、PCを簡単に持ち出すことが可能なため、モバイルやリモート作業に最適です。VDIは、自由度が高く個人のデスクトップ環境が利用可能なためナレッジワーカーに最適です。サーバー共有デスクトップは、シンプルな構成と高いROIを実現し、タスクワーカーに最適なソリューションです。

詳しくは、多様なワークスタイルに合わせた仮想デスクトップとアプリケーションを配信をご覧ください。

 

ThinClient

 

サーバーサイドのデスクトップ仮想化の実現方法はVDI(仮想PC)とサーバー共有デスクトップが存在します。ナレッジワーカーに最適化されたVDIは、あらゆるデバイスに対応しつつ”個人専用のデスクトップ環境”を提供します。さらにVDIにはVDI専用とVDIプールと呼ばれる実現方法が存在します。

これに対してサーバー共有デスクトップは、あらゆるデバイスに対応しつつ”標準化されたデスクトップ環境”を最もコスト効率よく提供します。

それでは簡単にそれぞれのアーキテクチャーをご紹介します。

VDI専用は、それぞれ個人毎にデスクトップ配信イメージを個別のVM上で管理します。

 

ThinClient

 

VDIプールは、VDI専用と同じですが、デスクトップ配信イメージを共有化するところが違います。

 

ThinClient

 

サーバー共有は、一つのデスクトップ配信イメージをユーザー全員で共有します。

 

ThinClient

 

これらの選択は、ユーザーの自由度とコストにより選定することになるのです。VDI専用は自由度が高い分、コストも高くなります。これに対してサーバー共有では、コストが安い分、自由度も低くなります。

 

ThinClient

もちろん、これらは複数組み合わせて使う事も可能です。さらに言うと、企業は、企業毎に違うコストとニーズを考慮し、最適な組み合わせでデスクトップ仮想化を実現することが重要になるのです。

 

ThinClient

まとめ

デスクトップ仮想化を実現する方法には複数存在する事をご紹介いたしました。多くの企業がニーズを把握しないまま、とりあえずVDIを採用というケースが増えています。
「とりあえずVDI」は失敗のもとであり、しっかりとした企業ニーズ、ユーザーニーズから最適なデスクトップ仮想化の実現方法を選定する必要があるのです。費用対効果の高い実現方法で快適なデスクトップ仮想化を実現していただければ幸いです。