【XenApp 7.5インストール編】- 共有アプリケーションへのアクセス –

最新XenDesktop7.5を触ってみよう 第4回

【XenApp 7.5インストール編】

XenAppの概要

Citrix XenAppはWindows専用アプリケーションやWindows Serverデスクトップを仮想化してクライアントに展開するというソリューションです。XenAppにより配信されるアプリケーションはWindows PCだけでなく、iPhoneやAndroidなどのスマートフォン、iPadやAndroidタブレットなどから利用できます。
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XenAppの利用シーン

XenAppを導入するメリットはなんでしょうか。その質問にはいくつかの回答をすることが出来ると思います。

まず一点目としてセキュリティがあげられると思います。アプリケーションをクライアント側にインストールせずにXenAppで管理することにより、アプリケーションがデータセンターで一元管理されるので、企業の機密情報や個人情報を保護できるというメリットがあります。

二点目としてあげられるのは生産性向上です。アプリケーションはXenAppによって一元管理することにより、クライアントに煩わしい様々なアプリケーションの導入や設定をする必要がなく、Citrix Reciverプラグインをインストールするだけですぐに業務を開始できるというメリットがあります。さらに、クライアントにはアプリケーションをインストールせず、サーバー管理者がアプリケーションのパッチ適用をコントロールできるため、アプリケーション脆弱性への迅速な対応が可能になります。

XenApp 7.5の概要

これまでXenAppのメリットを説明してきました。次に最新のXenApp 7.5について、今までのバージョンからの変更点を解説します。

クラウドへの対応

このバージョンのXenAppはAmazon Web ServiceやCloud Platform(商用版CloudStack)を使って構築されたパブリックまたはプライベートクラウド上に、専用環境で構築されたXenAppと同様の管理ツールからアプリケーションの展開や管理を行うことができます。

StoreFrontへの対応

XenDesktopと同様、最新のStoreFrontに対応しています。StoreFrontを用いることで、ユーザーに余計な負担をかけることなく、仮想デスクトップとアプリケーションを1つの画面で提供できます。

HDXテクノロジーへの対応

XenApp 7.5は最新のHDXテクノロジーに対応しています。2D/3Dグラフィックパフォーマンスの強化や、動画、音声といったマルチメディアコンテンツのスムーズな再生、あらゆるネットワークからの安定したアクセスなどを強力にサポートします。

Windows Serverの準備

Windows Serverのインストール

XenApp 7.5(以下XenApp)をインストールするためのWindows Serverをインストールします。XenAppの実行に必要なWindowsのバージョンはWindows Server 2008 R2以降のバージョンでかまいませんが、今回はWindows Server 2012 R2を利用します。

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図1 Windows Server 2012 R2のデスクトップ画面

(1) Windows Updateの実施
(2) IPアドレスの固定化
(3) コンピュータ名の設定(本例ではxenapp75)
(4) Active Directoryドメインに参加

Active Directoryドメインに参加設定後、再起動したら次にXenAppのインストールを行います。

XenAppのインストール

それでは早速、XenAppをインストールしましょう。これまでのインストールでXenDesktop 7.5環境を構築できているので、この環境にXenAppを追加する流れで説明します。ユーザーはXenDesktopによる仮想デスクトップの提供を受けるだけでなく、XenAppサーバーにより転送されたアプリケーションをクライアント上での実行、仮想デスクトップ上でアプリケーションを実行することが出来るようになります。早速はじめてみましょう!

(1) XenAppのインストールメディアをxenapp75サーバーに挿入します。
(2) DVDをダブルクリックしてインストーラを実行します。
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(3) XenAppのインストールを実行します。
(4) インストール開始画面が表示されたらXenApp(1番目)の「開始」ボタンをクリックします。
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(5) XenAppのインストーラが起動します。
(6) 「Virtual Delivery Agent for Windows Server OS」ボタンをクリックします。ここで「Delivery Controller」を選択すると、XenApp単体で利用するためのインストールと設定を行うことができます。
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(7) 「環境の構成」では「サーバーマシンへの接続を有効にする」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。
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(8) 「コアコンポーネント」はデフォルトのまま、「次へ」ボタンをクリックします。
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(9) 「Delivery Controller」の指定を行います。「Controllerアドレス」に構築済みのDelivery Controller(本例ではscvmm)をFQDNで記述して、「接続テスト」を実施してください。
(10) エラーが出ないことを確認し「追加」ボタンをクリックしてサーバーを追加します。
(11) Delivery Controllerサーバーを追加したら「次へ」ボタンをクリックします。
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(12) 「機能」はすべての項目が選択されている(デフォルト)ことを確認して「次へ」ボタンをクリックします。
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(13) 「ファイアウォールのポート設定」はデフォルトのまま、「ファイアウォールの構成」が「自動」になっていることを確認して「次へ」ボタンをクリックします。
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(14) 「概要」画面でインストール内容を確認して、「インストール」ボタンをクリックします。インストール後、xenapp75サーバーを再起動します。
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(15) 再起動後、コンポーネントのインストールが続行されます。
(16) XenAppインストールにはいくつかのVisual C++ランタイムライブラリが追加されるので、インストール終了後にWindows Updateを実施する必要があります。
(17) XenAppのインストールが終わって再起動すると、右下に「リモートデスクトップライセンスモードが構成されていません」と表示されます。実際の構築では、ここで適切なRDS CALライセンスの登録を行います。今回は評価をおこなうため、このままXenAppの設定を続行します。
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(18) XenAppサーバーから離れて、SCVMMサーバーでCitrix Studioを起動します。
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