XenDesktop/XenAppで始めるデスクトップ仮想化入門

第1回 デスクトップ仮想化の概要と導入の準備

 Citrix XenDesktop 5.6に対応した最新記事は以下の記事をご覧ください。最新!XenDesktopで始めるデスクトップ仮想化入門(第1回)

 

デスクトップ仮想化とは

デスクトップ仮想化とは、これまで各クライアントに個別に用意していたデスクトップ環境をサーバーに集中配置して運用するソリューションです。

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XenDesktop上のWindows XPをウインドウモードでWebインタフェースから操作

デスクトップ仮想化によるメリットとして、以下のことが挙げられます。

 

    • デスクトップ環境をサーバー側で集中管理できるため、OS やアプリケーションを一括管理できる

 

  • オフィスだけでなく、自宅や外出先からも同じデスクトップ環境を利用できる

 

 

  • シンクライアントとの組み合わせによって、個人情報漏えい事故等の防止

 

 

  • 1つのデスクトップ環境を複数の利用者で共有できる

今回ご紹介するCitrix XenDesktopでは、通常のPCはもちろん、iPhoneやiPadなどを使って仮想デスクトップ環境を利用することができます。

このようなデスクトップ仮想化を実現するソリューションをVDI(Virtual Desktop Infrastructure)と呼びます。代表的なVDIには、Citrix XenDesktopのほか、Microsoft VDI、VMware Viewなどがあります。

なお、Citrix XenDesktopにおけるVDI機能はCitrix XenDesktopの機能のほんの一部に過ぎず、後述のアプリケーションの仮想化を実現するXenAppと組み合わせる事によってユーザーの様々な要求に応えられる、あらゆるタイプのデスクトップ環境を仮想的に配信出来ます。

XenDesktopの機能について詳しい説明はこちらのサイトをご覧ください。

アプリケーション仮想化とは

アプリケーション仮想化とは、アプリケーションを個別のデスクトップにインストールせず、サーバーで集中管理して運用するソリューションです。アプリケーション仮想化には、アプリケーションをサーバー側で実行する方式と、デスクトップ側で実行する方式の、2つの方式があります。

アプリケーション仮想化によるメリットとして、以下のことが挙げられます。

 

    • アプリケーションをサーバー側で集中管理できるため、バージョンや設定などを一括管理できる

 

  • オフィスだけでなく、自宅や外出先からもアプリケーションを利用できる

 

 

  • アプリケーションを複数の利用者で共有できる

 

 

代表的なアプリケーション仮想化には、Citrix XenAppやMicrosoft App-V、VMware ThinAppなどがあります。

アプリケーション仮想化のメリットは、デスクトップ仮想化のメリットと似通っています。両者の違いは、ユーザーが利用するデスクトップ環境全体を仮想化するのか、ユーザーが実行するアプリケーションを個別に仮想化するかの違いです。両者を組み合わせることで、より効率的な環境を実現することができます。

Citrix XenAppはXenDesktop同様、通常のPCはもちろん、iPhoneやiPadなどを使って公開アプリケーションを利用したり、共有ドキュメントにアクセスする事ができます。

また、XenDesktopとXenAppのアプリケーション公開機能、アプリケーションストリーミング機能を組み合わせることで、より多彩なメリットを享受することができます。


XenDesktopの構成

XenDesktopは以下の3つのコンポーネントで構成されています。

    • Desktop Delivery Controller
      XenDesktopインフラストラクチャの中心的な役割を担うものです。ユーザーへの仮想デスクトップの配信のほか、ユーザー認証、VM電源管理、ポリシーの決定など、仮想デスクトップのアクセス制御などを行います。

 

    • Web Interface
      ユーザーがデスクトップやアプリケーションにアクセスするためのアクセスポイントです。アプリケーション、デスクトップ、またはその両方のリンクがユーザーに表示されます。ユーザー認証方法や、仮想デスクトップの画面色数の設定などを行う事が出来ます。

 

  • Provisioning Services
    単一のシステムイメージを複数の仮想マシンに配信します。各仮想マシンは配信されたシステムイメージを使って、OSやアプリケーションを起動できます。

これら3つのコンポーネントをインストールするサーバーは、同じActive Directoryのドメインに参加している必要があります。

小規模な構成で利用する場合、Provisioning Servicesを導入しない構成も可能です。その場合、管理コンソールでどのユーザーがどの仮想デスクトップを利用するのかを正しく設定する必要があります。


XenServerについて

XenServerはライブマイグレーションや共有ストレージのサポート、P2VおよびV2V変換を備えていながら、無償で利用できるサーバー仮想化製品です。
XenServer は無償版のほか、対応している機能ごとにいくつかのエディションがあります。

  • Advanced
  • Enterprise
  • Platinum

例えば、可用性のサポートが必要な場合はAdvanced、自動的なロードバランシングが必要であればEnterprise Editionが必要になります。

各Editionの違いについて詳しい説明はこちらのサイトをご覧ください。

無償版のXenServerをインストール後30日以上継続して利用したい場合は、アクティベーション(無償)を行う必要があります。

アクティベーションを実行してXenServerのユーザ登録を行うことで、XenServerを継続利用するためのライセンスを取得出来ます。ただし1年の有効期限付きのライセンスであるため、アクティベーションは1年ごとに行う必要があります。


XenDesktop/XenAppを使うための準備

XenDesktopとXenAppを使い始めるには、以下のような手順で環境を構築します。

  1. My Citrix アカウント登録
  2. 必要なコンポーネントのダウンロード
  3. インストール
  4. ライセンスの取得
  5. 各種設定
  6. 仮想デスクトップ/仮想アプリケーションの実行

今回はMy Citrixへアカウント登録を行い、各コンポーネントをダウンロードする手順を説明します。

My Citrix アカウント登録

必要なコンポーネントをダウンロードするには、Citrix社のWebサイトでMy Citrixにアカウントを作成する必要があります。

    1. Citrix社のWebサイトにアクセスします
    2. [My Citrix]リンクをクリックします

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My Citrixサイトへ移動

    1. [新規ユーザー]をクリックします

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[My Citrixサイト]新規ユーザー作成

    1. 必要事項を入力し、アカウントを登録します

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[My Citrixサイト]アカウント登録入力画面

  1. ID/パスワードの情報をメールで受け取ります
  2. アカウントを有効化します

登録が完了すると、ID/パスワードの書かれたメールが届きます。
添付された URL にアクセスし、アカウントを有効にしてください。


必要なコンポーネントのダウンロード

アカウントを有効化したら、Citrix社のWebサイトから評価版をダウンロードすることができます。

    1. My Citrixにログインします。

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My Citrixにログイン

    1. My Citrixにログイン後、ページ上部メニューの[Downloads]をクリックします。

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ダウンロード画面へ移動

    1. [Search Downloads by Product]で「XenDesktop」を選択してクリックします。

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XenDesktop 4評価版のダウンロード

 

  1. ページが遷移され、「Results for: XenDesktop」というページが表示されます。以下のコンポーネントをダウンロードしてください。

■Clients and Plug-ins – XenDesktop (all product versions)

  • Online Plug-in – Version 12.0

■Evaluations and Trial Software
XenDesktop 4 Feature Pack 1 – Evaluation
「XenDesktop 4 Feature Pack 1 – Evaluation」のダウンロードページから以下のコンポーネントをダウンロードします。

  • Desktop Delivery Controller
  • Virtual Desktop Agent Hotfix 2
  • XenServer virtualization platform
  • XenServer 5.6
  • XenCenter (英語版 6/22現在)
  • Provisioning Services
  • XenApp 6.0

これらのコンポーネントは6/22現時点でダウンロード可能なものです。
できる限り最新版を使って構築するようにしてください。

今回ダウンロードしたもののうち、Virtual Desktop Agent Hotfix 2は仮想デスクトップにインストールするものです。

Virtual Desktop AgentとはICAクライアントからの接続に必要なもので、Virtual Desktop Agent Hotfix 2はその更新版です。

Desktop Delivery Controllerのディスクイメージに入っているものより新しいコンポーネントですので、こ
ちらのバージョンをインストールしてください。

今回はXenDesktopとXenAppの概要説明と、コンポーネントのダウンロードを行いました。

次回はXenServer、XenCenterのインストールと、XenDesktopとXenApp環境を構築するために必要となるActive Directoryを構築する手順を説明します。