最低限おさえておきたい XenDesktop 5 概要

すべての人に…仮想デスクトップ革命をここに実現

2010年10月 「Citrix Synergy 2010 Berlin」において、デスクトップ仮想化ソフトウェアのXenDesktop 5が正式に発表されました。
そして、日本国内においても2010年10月21日にプレス向け説明会を通じてXenDesktop 5の国内出荷に関する正式な発表が行われました。国内でのXenDesktop 5の出荷は、年内を予定しており英語版と同時に提供を開始する予定です。
XenDesktop 4の出荷から約1年、400万ライセンスの販売実績を誇り、さらには3万ユーザー規模を含む超大規模な事例も100社を越えるほど、デスクトップ仮想化の企業導入が加速しています。そして今回発表されたXenDesktop 5がどのように進化し、デスクトップ仮想化市場を拡大させるのかを解説いたします。

XenDesktop 5とは

同社 代表取締役社長 マイケル・キング氏は記者説明会において、「デスクトップ仮想化市場は、タスクワーカーを中心とした限られた利用形態から幅広いオフィスワーカーの利用形態へと大きくシフトしてきました。最近では、Windows 7の普及などを背景に急拡大しています。今後は、テンポラリスタッフやモバイルワーカーをターゲットとしたデスクトップ仮想化市場が拡大して行きます。それをXenDesktop 5が対応するのです」と述べました。
このことからもデスクトップ仮想化における企業全体のコンピューティングスタイル全てをXenDesktop 5で対応することが可能なのです。

XenDesktop 5では、基本性能の向上のほか、さらなるユーザーエクスペリエンス向上のためにUIを刷新しています。また、大規模な仮想デスクトップ環境を想定し運用管理性の徹底的な向上が図られているのも大きな特徴です。

モバイルワーカー向けには、あらたに刷新されたCitrix Receiverが対応します。iPhoneやiPadの最新リリースへの対応に加え、これから急増が予想される複数メーカーからのAndroidデバイスなどにも対応することも明言されました。

また、幅広く企業で活用する際に重要になるのがセキュリティです。そのセキュリティ要件を満たすためにXenVaultが対応します。XenVaultの拡張セキュリティ機能を使うことによりローカルデバイス上におけるアプリケーションデータの保護が実施可能になるのです。つまり、あらゆるエンドポイントから企業情報を保護することが可能なのです。

デスクトップ仮想化

急拡大するデスクトップ仮想化市場

[5つの特徴]

• あらゆる場所、デバイスに対応したCitrix Receiverの提供
• 将来を見越した運用管理性の向上
• セキュアな環境による重要情報の保護
• ユーザーエクスペリエンスの向上
• クラウドコンピューティングを見越したWindows、Web、SaaSアプリケーションの利用

このようにXenDesktop 5は、タスクワーカーからオフィスユーザー、そしてモバイルユーザーまでを含むあらゆるユーザー、あらゆる端末でWindowsデスクトップコンピューティングをオンデマンドサービスへと変える真のデスクトップ仮想化ソリューションなのです。

あらゆる場所、あらゆるデバイスに対応するためのCitrix Receiver

XenDesktop 5のあらゆるデバイス対応、あらゆるユーザー対応の根幹となるテクノロジがCitrix Receiverです。Citrix Receiverは、軽量のユニバーサルクライアントであり、スマートフォン、タブレット、PC、Mac、シンクライアントを含むあらゆるデバイスから、任意のWindows、Web、SaaSアプリケーションに対してワンクリックで簡単にアクセスできるようにします。Citrix Receiverを導入することにより、デスクトップ管理を根本的に簡素化可能になります。また、セキュアな状態を保ったままエンドユーザーに対して仕事をする場所や形態を選べる柔軟性と独立性を与えることができます。

また、XenDesktop 5ではiPadに代表されるようなタッチスクリーン対応を実現しています。これにより新しいタッチスクリーン式タブレット上で動作するように作られていない企業の既存アプリケーションを即座にタッチスクリーン対応にすることが可能となります。

また、シトリックスではオフライン時のデスクトップ仮想化にも注力しています。XenDesktop 4は、FlexCastにより、オフィスワーカーに最適なデスクトップ仮想化から、タスクワーカー向けに最適化された共有デスクトップまでを提供しました。XenDesktop 5は、このFlexCastテクノロジを更に拡張することにより、オフライン時に各ユーザーのノートPC上で直接実行されるセキュアなデスクトップ環境を提供することが可能になります。これはXenClientハイパーバイザーを活用することで実現されるもので、これによりオンラインでもオフラインでも同じように仕事ができる柔軟性をモバイルワーカー提供可能になります。

デスクトップ仮想化

あらゆるデバイスに対応するCitrix XenDesktop 5

将来を見越した運用管理性の向上

XenDesktop 5は、導入から運用にいたるまであらゆる状況において進化しています。たとえば、XenDesktop 5の新規インストールはわずか10分で完了します。これにより容易にデスクトップ仮想化を始めることが可能になります。また、稼働後は運用管理を実施する必要がありますが企業においてIT資産の運用管理は多大なコストがかかると思われがちです。しかし、XenDesktop 5にはデスクトップ仮想化環境を容易かつシンプルに管理できる新たな「Desktop Studio」や「Desktop Director」が提供されました。

Desktop Studioは、インストール、セットアップ、構成、運用を合理化、効率化します。これにより管理者は、新しい社員向けのセットアップを数秒で行えるため、仮想デスクトップの一元的な設計および管理が容易に行えるようになります。

デスクトップ仮想化

Desktop Studio画面イメージ

Desktop Directorは、仮想デスクトップの監視、診断、修復を行うツールです。 これにより使用状況、ステータス、サービスレベルに関するリアルタイム情報を利用したヘルプデスク管理者による大企業の分散環境における数千ユーザー向けの仮想デスクトップの監視、トラブルシューティング、サポートが可能になります。また、問題が発生したデスクトップに対して管理者が操作可能なシャドー機能も有するので円滑な問題解決が可能になります。

デスクトップ仮想化

Desktop Director画面イメージ

さらに、XenDesktop 5はMicrosoft System Centerをサポートしているため、顧客は慣れ親しんだツールとプロセスを使って、物理および仮想環境を一元的に管理することが可能になります。

セキュアな環境による重要情報の保護

XenDesktop 5は、デスクトップ仮想化環境において重要になるセキュリティ面でも強化されています。企業では、社員所有のマシンやモバイル端末を利用し業務を遂行する傾向が広がっています。また、企業内には正社員だけでなくテンポラリースタッフや契約社員も企業情報にアクセスする場合がほとんどです。このような状況下において、機密データの漏洩などのセキュリティが最も深刻になります。XenDesktop 5では、XenVaultにより機密データを保護するための包括的なソリューションを提供します。XenDesktop 5を使うと、XenAppやMicrosoft Application Virtualization (App-V)で配信された企業アプリケーションにより作成された文書を自動的に暗号化します。それらの文書をユーザーのノートPC上にある暗号化されたフォルダに保存するのです。

このXenVaultにより企業所有でないデバイス上で企業データが常に保護されていることを保証できるだけでなく、IT部門は、契約期間が終了した時点、社員が退職した時点、ノートPCが紛失または盗難にあった時点で、リモートから任意の企業データを消去することも可能になるのです。

ユーザーエクスペリエンスの向上

2010年5月、CitrixはHDX Nitroテクノロジを発表しました。このHDXによりユーザーエクスペリエンスを新たなレベルへと引き上げることが可能になります。最新のHDXでは、性能およびネットワーク効率性を徹底的に重視しています。たとえば、90%削減した帯域幅により高速な印刷が実現可能になります。さらには画期的なWAN速度と効率性の実現を目指し高品位なビデオコラボレーションにおいて以前の80%の帯域幅で実現しています。これによりビデオ会議などが快適に利用可能になります。

XenDesktop 5は、仮想デスクトップやアプリケーションを使用する際に、常に最も高品位のユーザーエクスペリエンスを享受できます。XenDesktop 5では、最新のHDXにより狭帯域の接続を経由した場合であっても、音声、動画や大規模ファイル印刷のようなリソース負荷の高いタスクのパフォーマンスを劇的に改善するのです。
また、XenDesktop 5は、UIの刷新により魅力的なエンドユーザーエクスペリエンスを提供しています。

クラウドコンピューティングを見越したWindows、Web、SaaSアプリケーションの利用

XenDesktop 5は、新しいCitrix Receiverを活用することにより、企業の外部にホスティングされているWebアプリケーションやクラウドアプリケーション、SaaSアプリケーションに対してワンクリックでのシングルサイオンアクセスが可能になります。この統合により、IT部門は、豊富な種類のWindows、Web、SaaSアプリケーションを、アプリケーションのタイプやアプリケーションがどこで稼働しているかには関係なく、シンプルかつ統一されたエクスペリエンスで各ユーザーに提供できるようになります。 つまり、アプリケーションがどこにあろうとWindowsやWebの違いを意識させることなくシームレスに利用可能になるのです。

今後の展開

XenDesktop 5は、2010年内に出荷を開始する予定です。また、企業へのデスクトップ仮想化の導入を促進するためにシトリックスでは「Desktop Transformation」という施策を推進させていくそうだ。
「Desktop Transformation」の中身は以下で構成されます。

(1)ベストプラクティスなどのホワイトペーパーの提供
(2)DaaS(Desktop as a Services)/デスクトップのコンサルティング
(3)XenDesktop 5の無償教育


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