Citrix Provisioning Servicesによる配信(2)

VMware ESXi + XenDesktopで始めるデスクトップ仮想化入門(最終回)

今回もCitrix Provisioning Servicesによる配信のために設定を引き続き行います。

◆vDiskの作成

それではvDiskを作成しましょう。vDiskを作成すると指定したサイズの仮想ハードディスクがストアに設定した共有領域に作成されます。

1)PVSサーバーで「Provisioning Servicesコンソール」を開きます。

2)「ストア→XDStore→右クリック→vDiskの作成」を行ない、vDiskを作成します。

–vDiskの作成–

・vDiskを含むサイト

XDSite

・vDiskを配置するストア

XDStore

・vDiskの作成に特定のサーバーを使用する

PVS

・ファイル名

pvs-vDisk

・説明

・サイズ:24000(MB)
・VHDの種類:動的(Dynamic)
・VHDブロックサイズ:2MB

3)「vDiskの作成」ボタンを押すとvDiskが作成されます。
作成したvDiskをマウントしてみましょう。

4)ガイドに沿ってセットアップを行なっている場合はコンソール上に「Windows7」というvDiskが表示されているはずです。
これを「右クリック→vDiskのマウント」をしてください。

5)初めてvDiskをマウントした場合は、新しいハードディスクを接続した時と同様、ディスクのフォーマットが必要です。クイックフォーマットを行なってください。フォーマット後、ドライブが一つ追加されていることを確認します。

XenDesktop

XenDesktop

 

6)フォーマットを行なったらこのディスクにデータの読み書きが行なえることを確認してください。

7)「Provisioning Servicesコンソール」に戻って「Windows7」というvDiskを「右クリック→vDiskのマウント解除」を実行してください。マウント解除するとPVSサーバー上からドライブが一つ減ることを確認します。

以上でProvisioning Servicesの環境構築は一旦終了です。

12.Windows7にターゲットデバイスのインストール

Provisioning ServicesによるPXEブートを行なうため、元になるOSイメージを準備しましょう。
前の手順で「仮想デスクトップ(XENDESKTOP¥win7vdi2)」を作成したと思います。

今回はこの仮想マシンをマスターイメージ(以降PVSマスター)にします。

 

◆ターゲットデバイスのインストール

まずはPVSマスターとする仮想マシンに「ターゲットデバイス」をインストールします。

1)仮想マシンを起動したら、その仮想マシンがドメインネットワークに接続されていることを確認して、Provisioning Servicesのメディアを挿入してください。

2)Provisioning Servicesのインストール選択画面が表示されます。この中から「ターゲットデバイスのインストール」をクリックします。

XenDesktop

 

3)次の選択肢は今回は新規インストールですので、「ターゲットデバイスのインストール」をクリックします。

XenDesktop

 

4)仮想マシンのネットワークアダプタとしてVMXNET3を使っている場合、「Citrix Provisioning Services ターゲットデバイス」による仮想アダプタVMXNET3の警告が表示されますので、以下のページから該当するパッチを適用してください。

XenDesktop

 

Windows 7の場合はKB2344941

http://support.microsoft.com/kb/2344941

Windows7 SP1の場合はKB2550978

http://support.microsoft.com/kb/2550978

パッチの適用にはWindows Updateのサービスが起動している必要があります。

5)「Citrix Provisioning Servicesターゲットデバイス インストールウィザード」が表示されます。「次へ」ボタンをクリックして次に進みます。

XenDesktop

 

6)Citrix Provisioning Servicesライセンス契約書に同意します。

XenDesktop

 

7)ユーザー情報を入力します。

XenDesktop

 

8)インストール先を指定します。

XenDesktop

 

9)「インストール」ボタンを押してインストールを開始します。

XenDesktop

 

10)「インストールウィザードの完了」が表示されたら「完了」ボタンを押します。

XenDesktop

 

11)再起動を促すメッセージが表示されますが、ここでは再起動せずにPVSマスターをシャットダウンしてください。

12)「仮想マシン→設定の編集」をクリックして、仮想マシン「PVSマスター」のプロパティを開きます。

13)「ハードウェア→ネットワークアダプタ」タブをクリックして仮想マシンのMACアドレスをメモしておきます。

XenDesktop

 

14)「オプション→起動オプション」を選択して、「次回仮想マシンの起動時に、強制的にBIOSセットアップ画面に入る」をチェックして「OK」ボタンをクリックします。

15)仮想マシンを起動すると、仮想マシン内のBIOS画面が表示されます。

16)Bootメニューで起動オプションを以下の順序のようにネットワークを優先に並べ替えます。

・Network boot from VMware VMXNET3
・CD-ROM Drive
・Removable Devices
・Hard Drive

17)設定を変更後、Exitメニューから「Exit Saving Changes」を選択して、「Enter」キーを押します。

以上でターゲットデバイスの設定は一旦終了です。仮想マシン「PVSマスター」をシャットダウンしておきましょう。

13.PVSサーバーにデバイスを登録

 

◆デバイスの登録

次に「Provisioning Servicesコンソール」でデバイスの登録を行ないます。
これからターゲットデバイスをインストールした「PVSマスター」の登録を行ないます。

1)「Provisioning Servicesコンソール」を起動します。

2)ファームをたどって、「デバイスコレクション→XDCollection」を選択します。

3)「コレクション→右クリック→デバイスの作成」をクリックします。

4)「ターゲットデバイスのプロパティ」が表示されます。

5)それぞれ以下のように入力します。

XenDesktop

 

・全般

名前:Master-Windows7
種類:実稼働
起動元:ハードディスク
MAC:「PVSマスター」のMACアドレス
ポート:6901
クラス:入力しません

・vDisk

このデバイスのvDisk:

1)「追加」ボタンを押す

2)割り当てるvDiskから「XDStore¥Windows7」を選んで「OK」ボタンをクリックする。

・認証

変更しません

・パーソナリティ

変更しません

・ログ

変更しません

 

◆「Provisioning Servicesコンソール」で状態の確認

デバイス「Master-Windows7」を作成したら、「PVSマスター」を起動してください。
これまでの設定が正しく行なわれていれば、「PVSマスター」はPXEブートを試みようとするようになります。

起動したWindows7にログインして「マイコンピューター」を開いてみてください。
二つのハードディスクが表示されるはずです。下記例ではCドライブがローカルディスク、EドライブがvDiskです。

XenDesktop

 

プロビジョニングを行なう前に正しくコンポーネントがインストールされているか確認してみましょう。
Provisioning Services コンソールで作成したデバイスが正しく認識されているか、以下の手順で状態を確認します。

・マスターイメージ

1)通知領域内の「仮想ディスク」アイコンにX印がついていないこと

XenDesktop

 

2)「仮想ディスクの状態」がアクティブになっていること

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・PVSサーバー

1)「XDFarm→XDSite→サーバー」の「PVS」サーバーの接続にチェックマークが入っており、接続が1になっていること

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2)「ファーム→ストア→XDStore」でvDisk「Windows7」にカギマークが入っており、接続が1になっていること

XenDesktop

 

3)「XDFarm→デバイスコレクション→XDCollection」の「Master-Windows7」にチェックマークが入っており、IPアドレスがとれていること

XenDesktop

 

IPアドレスがとれていない、PXEブートできていない場合は以下の点を確認してください。

・仮想デスクトップはDHCPでIPを取っているか(固定アドレスだとリンクできません)
・PVSサーバーで作成したvDiskはアンマウントされているか
・作成したターゲットデバイスに設定したMACアドレスは正しく設定されているか

14.vDiskへWindows7環境をコンバート

Citrix Provisioning Services 6.1では簡単にストリーム配信仮想マシンの作成ができるようになりました。
今回はProvisioning Services 6.1で実装された新しい方法を使って、「ストリーム配信仮想マシン」を作成してみましょう。

ハイパーバイザーとしてXenServerを選択した場合においてもこの方法を用いることでストリーム配信仮想マシンを作成できます。

 

◆XenConvert環境の事前準備

vDiskへのマスターイメージのコンバートは、XenConvert 2.4.1を利用して行ないます。
XenConvert 2.4.1をマスターターゲットデバイスに導入します。
XenConvert 2.4.1の実行には.Net Framework 4の導入が必要ですので、以下からダウンロードしてインストールしてください。

.Net Framework 4

http://www.microsoft.com/downloads/ja-jp/details.aspx?FamilyID=0a391abd-25c1-4fc0-919f-b21f31ab88b7&displaylang=ja

XenConvert 2.4.1はCitrixのサイトからダウンロードします。
コンバートする環境に合わせて32ビット版、64ビット版のいずれかをダウンロードしてください。

XenConvert 2.4.1

http://www.citrix.com/English/ss/downloads/details.asp?downloadId=2318170&productId=683148

 

◆XenConvertのインストール

ダウンロードしたインストーラーを実行して、XenConvert 2.4.1をインストールしてください。
XenConvert 2.4.1の実行には.Net Framework 4が必要です。

 

◆PVSサーバーの初期構成

ストリーム配信仮想マシンのマスターイメージを保管するvDiskを作成しましょう。
前の手順でvDiskという名前のフォルダを共有しました。
今回の手順でその領域に”vDisk”を作成します。

vDiskの作成はProvisioning Servicesコンソールから行ないます。

・vDiskの作成

1)PVSサーバーで「Provisioning Servicesコンソール」を開きます。

2)「ストア→XDStore→右クリック→vDiskの作成」をクリックします。

3)「vDiskの作成」で、以下のように設定して「vDiskの作成」ボタンをクリックします。

vDiskを含むサイト:XDStore

v vDiskの作成に特定のサーバーを使用する

vDiskの作成に使用するサーバー:PVS
ファイル名:Windows7
説明:プロビジョニングする仮想マシンの保存領域です。

サイズ:24000(単位はMB)
VHDの種類:動的
VHDブロックサイズ:2MB

4)「Windows7」というvDiskが作成されます。

・ホストの追加

次にProvisioning Servicesにハイパーバイザーホストを登録します。
今回はESXi 5サーバーを登録しますが、ホストはvCenter Serverを登録してください。

1)PVSサーバーで「Provisioning Servicesコンソール」を開きます。

2)「XDFarm→サイト→XDSite→vDisk更新の管理→ホスト」を選択します。

3)「ホスト→右クリック→ホストの追加」をクリックします。

4)「仮想ホスト接続ウィザード」が起動します。「次へ」ボタンをクリックします。

5)「ハイパーバイザーの種類」は「VMware vSphere/ESX」を選択して「次へ」ボタンをクリックします。

6)「名前と説明」に、追加するホストを識別できる名前など入力して「次へ」ボタンをクリックします。

7)「ホスト名またはIPアドレス」を入力して「次へ」ボタンをクリックします。ESXiの場合は、vCenter ServerのIPまたはホスト名を入力します。

8)「資格情報」にユーザー名、パスワードを入力して「次へ」ボタンをクリックします。

以上でProvisioning Servicesの初期構成は終了です。

 

◆イメージ作成ウィザードの実行

vDiskへマスターイメージとなるWindows7環境をコンバートしましょう。
マスターターゲットイメージ(win7vdi002)を起動してvDiskに転送しましょう。

1)vCenter ServerにvSphere Clientで接続します。

2)仮想マシン「マスターイメージ(win7vdi002)」を起動します。

3)「Provisioning Servicesイメージ作成ウィザード」を実行します。

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4)「ファームへの接続」で以下のように設定して「次へ」ボタンをクリックします。

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・サーバー情報

サーバー:pvs.xendesktop.example.com
ポート:54321

・資格情報

現在のWindows資格情報を使用する

5)「新規または既存のvDiskの選択」ではvDiskを作成するを選択して「次へ」ボタンをクリックします。

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6)「新規vDisk」でvDisk名を入力して「次へ」ボタンをクリックします。

XenDesktop

 

7)「Microsoftボリュームライセンス」は適宜設定して「次へ」ボタンをクリックします。

XenDesktop

 

8)「イメージボリュームの構成」でPXEブートイメージのディスクを構成して「次へ」ボタンをクリックします。

XenDesktop

 

9)「ターゲットデバイスの追加」でターゲットデバイス名を入力して「次へ」ボタンをクリックします。

例)
ターゲットデバイス名:Target-Windows7
MAC:
コレクション:XDCollection

10)「ファーム変更の概要」で今までの設定を確認して「完了」ボタンをクリックします。

XenDesktop

 

11)「Provisioning Servicesイメージ作成ウィザード」が再起動を要求するメッセージを表示しますが、ここでは「いいえ」ボタンを押してウィザードを閉じます。

XenDesktop

◆BIOSの構成の変更

ターゲットデバイスのシステムBIOSを構成して、ネットワークから起動するように設定します。
ESXi5では次回起動時に強制的にBIOSを開く設定が用意されていますので、これを設定しましょう。

1)仮想マシン「マスターターゲットデバイス」を選択し「右クリック→設定の編集」をクリックします。

2)「オプション→起動オプション」を選択して、「次回仮想マシンの起動時に、強制的にBIOSセットアップ画面に入る」をチェックして「OK」ボタンをクリックします。

3)仮想マシンを起動すると、仮想マシン内のBIOS画面が表示されます。

4)Bootメニューで起動オプションを以下の順序のようにネットワークを優先に並べ替えます。

・Network boot from VMware VMXNET3
・CD-ROM Drive
・Removable Devices
・Hard Drive

5)設定を変更後、Exitメニューから「Exit Saving Changes」を選択して、「Enter」キーを押します。

6)仮想マシンが再起動しますので、ネットワークブートします。

7)ネットワークブートが成功すると自動的にvDiskへのコンバートが始まります。変換が終わるまでしばらく待ちます。

XenDesktop

 

8)変換が終わったら、「完了」ボタンをクリックします。

15.ディスクレスクライアントの作成

 

◆vCenterによるディスクレスクライアントの作成

PVSサーバーを使ったXenDesktop環境は、今回作成するディスクレスクライアントに接続してPXEブートした環境にアクセスします。少数であれば、XenCenterのクローン機能を使って作成したディスクレスクライアントをクローンすれば良いですが、PVSサーバーの機能「ストリーム配信仮想マシンのセットアップウィザード」を使って仮想マシンを複数用意しましょう。

それにはまず一つのディスクレス仮想マシンを作成して、テンプレート化しておく必要があります。
「ストリーム配信仮想マシンのセットアップウィザード」でテンプレート化した仮想マシンと同様の構成の仮想マシンが設定した数作成されます。

それでは早速テンプレートを作成しましょう。

 

◆仮想マシンをクローン

ターゲット仮想マシンとディスクレスクライアントの仮想マシン構成は基本的に同じ構成であることを推奨します。
このため、今回はターゲット仮想マシンをクローンしたものを利用したいと思います。
以下の手順に従って仮想マシンをクローンしてください。

1)vSphere ClientでvCenter Serverに接続します。

2)仮想マシン「マスターイメージ(win7vdi002)」を選択します。

3)「右クリック→クローン作成」を実行します。

4)「名前と場所」で以下のように設定して「次へ」ボタンをクリックします。

名前:Windows7-diskless
イベントリの場所:既定値のまま

5)「ホストとクラスタ」でESXiサーバーを選択して「検証が成功しました」とメッセージが出ることを確認して、「次へ」ボタンをクリックします。

6)「ストレージ」は特に設定をいじらず「次へ」ボタンをクリックします。
ストレージはこの後の手順で削除しますが、一時的に作成する必要があります。

7)「ゲストのカスタマイズ」では以下のように設定して、「次へ」ボタンをクリックします。

・「作成後にこの仮想マシンをパワーオン」は項目オフ
・「カスタマイズしない」を選択

8)「終了準備の完了」という画面で「終了」ボタンをクリックします。
これで仮想マシンが一つ作成されます。

 

◆ディスクレスクライアント化

クローンで複製した仮想マシン(Windows7-diskless)をディスクレス化+PXEブート化しましょう。
この作業を行なうことにより、ディスクレスクライアントはPVSサーバーにDHCPで接続して、PXEイメージを使ってWindows 7を起動します。

1)作成した仮想マシンを選択し「右クリック→設定の編集」をクリックします。

2)「ハードウェア」タブを開き、「ハードディスク1」をクリックします

3)「削除」ボタンをクリックします。

4)「削除オプション」は「仮想マシンから削除して、ディスクからファイルを削除」をクリックします。

5)「オプション→起動オプション」を選択して、「次回仮想マシンの起動時に、強制的にBIOSセットアップ画面に入る」をチェックして「OK」ボタンをクリックします。

6)仮想マシンを起動して仮想マシン内のBIOS画面を表示します。

7)Bootメニューで起動オプションを以下の順序のようにネットワークを優先に並べ替えます。

・Network boot from VMware VMXNET3
・CD-ROM Drive
・Removable Devices
・Hard Drive

8)設定を変更後、Exitメニューから「Exit Saving Changes」を選択して、「Enter」キーを押します。

9)BIOS設定が終わったら、仮想マシンを「パワーオフ」します。

 

◆ディスクレスクライアントをテンプレート化

次の手順では作成した仮想マシン(Windows7-diskless)をテンプレート化します。

1)作成した仮想マシンを選択し「右クリック→テンプレート→テンプレートに変換」をクリックします。

2)「ホーム→インベントリ→仮想マシンおよびテンプレート」に「Windows7-diskless」というテンプレートができます。

以上で、vCenter Server上での作業は終了です。

16.ストリーム配信仮想マシンの作成

 

◆PVSサーバーでストリーム配信仮想マシンを作成

・デバイスコレクションの作成

あとの手順で作成する「ストリーム配信仮想マシン」のデバイスを保存するデバイスコレクションを新たに作成します。
以下の手順にしたがって新しいデバイスコレクションを追加してください。

1)「XDFarm→サイト→XDSite→デバイスコレクション」をクリックします。

2)「右クリック→デバイスコレクションの作成」をクリックします。

3)「デバイスコレクション プロパティ」が表示されます。以下のように設定して、「OK」ボタンをクリックします。

-「全般」タブ

名前:XDCollection2
説明:ストリーム配信仮想マシン用

-「セキュリティ」タブ

1)デバイス管理者グループの「追加」ボタンをクリックします。

2)「xendesktop.example.com/Users/Domain Admins」にチェックマークをつけます。

3)「OK」ボタンをクリックします。

・ストリーム配信仮想マシンの作成

ストリーム配信仮想マシンをウィザードを使って作成します。ストリーム配信仮想マシン自体はテンプレート化したディスクレスクライアントをクローンしたものになります。

「ストリーム配信仮想マシンウィザード」によって複数仮想マシンが配備され、Provisioning Servicesのデバイスコレクションにデバイスとして登録されます。ハイパーバイザーホストとはMACアドレスによりひも付けされますが、これらの設定はウィザードにより自動的に行なわれます。

それでは早速、「ストリーム配信仮想マシンの作成」を行ないましょう。

1)PVSサーバーで「Provisioning Servicesコンソール」を実行します。

2)「XDFarm→ストア→XDStore」をクリックします。

3)vDisk(pvs-vDisk)を「右クリック→プロパティ」をクリックします。

4)「vDiskのプロパティ」でアクセスモードを「標準イメージ」に変更して「OK」ボタンをクリックします。

5)「XDFarm→サイト→XDSite→右クリック→ストリーム配信仮想マシン セットアップウィザード」をクリックします。

6)「ストリーム仮想マシンセットアップウィザード」が起動します。「次へ」ボタンをクリックします。

7)「ハイパーバイザーコネクション」では以下のように設定して「次へ」ボタンをクリックします。

-「VMware vSphere/ESX」を選択

ハイパーバイザー:172.18.5.13 (vCenter ServerのIP)
ユーザー名:XENDESKTOPAdministrator
パスワード;(ドメイン管理者のパスワード)

8)「次へ」ボタンをクリックすると、ハイパーバイザーへ接続確認が行なわれます。

9)ハイパーバイザーとの接続にエラーがなかった場合、「ハイパーバイザークラスター」の選択画面が表示されます。「次へ」ボタンをクリックします。

10)「仮想マシンテンプレート」で前の手順で作成したディスクレスクライアントを選択して「次へ」ボタンをクリックします。

11)「コレクションとvDisk」の選択を行ないます。以下のように設定して「次へ」ボタンをクリックします。

コレクション:XDCollection2
-デバイスを登録するコレクションを選択

標準モードのvDisk:XDStore¥pvs-vDisk
-vDiskの保存領域を設定

12)「仮想マシン」の構成を設定します。以下の設定を行なって「次へ」ボタンをクリックします。

XenDesktop

 

作成する仮想マシンの数:2
vCPU数:1
メモリ:2048MB

Active Directoryコンピューターアカウント
・新しいアカウントを作成する

※ここで指定する割り当てメモリは、元となるテンプレートで設定されているメモリ容量「以上」の値を指定してください。

テンプレートより小さな値を設定した場合、ディスクレスクライアントの複製に失敗してしまいます。

13)「Active Directoryのアカウントと場所」の構成を設定します。以下の設定を行なって「次へ」ボタンをクリックします。

XenDesktop

 

Active Directory コンピューターアカウントと場所
ドメイン:xendesktop.example.com

xendesktop.example.com/XENDESKTOP

アカウント名前付けスキーム:pvsxd56user###

※この設定により、xendesktop.example.comドメインのXENDESKTOPというOU配下にコンピューターが作成されます。

14)「概要」で作業内容を確認して「完了」ボタンを押すと仮想マシンが複製されます。
本ガイドの例では2つの仮想マシンがテンプレートを元に作成されます。

XenDesktop

 

15)vCenter Server上に二つの仮想マシンが追加されていることを確認します。

XenDesktop

 

16)Active Directoryの「XENDESKTOP OU」に二つのコンピューターが追加されていることを確認します。

XenDesktop

 

17)Provisioning Servicesコンソールの「XDCollection2」に二つのデバイスが追加されていることを確認します。

以上でPVSサーバー上での設定は終了です。

 

■DDCサーバーの構築編

最後にディスクレスクライアントをDDCサーバーの「Desktop Studio」に登録します。
次の図をご覧ください。

XenDesktop

 

スタンダードな仮想デスクトップ環境ではクライアントから仮想マシンに直接アクセスしていましたが、PXEブート型の仮想デスクトップへの接続は図のようにディスクレスクライアントに接続する形になります。

ディスクレスクライアントはvDisk上のマスターイメージとXenAppなどによる公開アプリケーションにアクセスして、DDCサーバーのWeb Interfaceなどを経由してクライアントからアクセスできるようになります。

それでは早速登録しましょう。

17.カタログを登録

Citrix Desktop Studioでカタログを登録します。
ここで「どういった種類の VDI を使うか」登録します。

 

◆Citrix Desktop Studio でカタログを登録

1)DDCサーバーの「Desktop Studio」にアクセスします。

2)Desktop Studio の「マシン」を選び、「右クリック→カタログを作成」をクリックします。

XenDesktop

 

3)ウィザードから「ストリーム配信」を作成します。

XenDesktop

 

マシンの種類:
Provisioning Servicesアドレス:172.18.5.21
デバイスコレクションドメイン:xendesktop.example.com
ターゲットの種類:仮想

4)「PVSデバイスコレクションの選択」ではXDCollection2を選びます。

XenDesktop

 

6)「管理者」の設定を行ないます。

XenDesktop

 

このカタログの使用を許可された管理者:
XENDESKTOP¥Administrator(完全)

管理者に関するカタログ説明:
Windows7 PVSデスクトップ

7)「(カタログの)概要」を入力します。ここでは「PVSデスクトップ」と入力します。

XenDesktop

 

これで、PVSデスクトップというマシンが登録されました。
次にデスクトップグループを作成して、マシン「PVSデスクトップ」を登録しましょう。

XenDesktop

◆マシン「PVSデスクトップ」の登録

Citrix Desktop Studioでマシン「PVSデスクトップ」をデスクトップグループを作って登録しましょう。

1)Citrix Desktop Studioのメニューから、「割り当て→右クリック→デスクトップグループを作成」

2)まず、「割り当て用のマシンを選択」を行ないます。カタログ「PVSデスクトップ」をクリックして選択します。

XenDesktop

 

3)「マシンの追加」でこのデスクトップグループに追加したいマシンを選択して「次へ」ボタンをクリックします。

XenDesktop

 

4)「デスクトップグループ」にアクセスを許可するユーザーを選択します。
ここでは以下のユーザーを追加します。ユーザー毎のデスクトップは1とします。

XenDesktop

 

XENDESKTOPuser

5)「委任先」はXENDESKTOPAdministrator(完全)の設定のまま、「次へ」ボタンを押します。

XenDesktop

 

6)「概要」ではこのデスクトップの概要を入力します。以下のように入力します。

XenDesktop

 

表示名:PVSデスクトップ-Windows7
デスクトップグループ名:PVSデスクトップ

7)「割り当て」に「PVSデスクトップ」というデスクトップグループが作成され、2つのマシンが追加されていることを確認します。

XenDesktop

 

■動作確認編

18.VDI接続確認

構築した仮想デスクトップ環境に早速アクセスしてみましょう。

1)ブラウザでWeb Interfaceにアクセスします。

http://ddc.xendesktop.example.com/

2)以下のユーザーでログインします。

ユーザー名:XENDESKTOPuser
パスワード:(userのパスワード)

3)「デスクトップ」タブをクリックします。

XenDesktop

 

4)「PVSデスクトップ-Windows7」をクリックして実行します。

5)プロビジョニングした「仮想デスクトップ」にアクセスできました。

XenDesktop

 

以上で、VMware vSpere Hypervisor 5環境へのXenDesktop 5.6環境の構築は終了です。
いかがでしたでしょうか?Citrix XenDesktopは、XenServerのみならずVMware やHyper-Vなどあらゆるハイパーバイザー上で動作させることが可能です。皆様の状況にあわせた環境で最高のXenDesktopの構築をお試しください。