Citrix XenAppのバージョンアップ

CTCが実現するワークスタイル変革の実践!!《連載:第3回》
XenAppを最新にバージョンアップするメリットと留意事項

第3回では、Citrix XenAppの旧バージョンをご利用の企業や組織に向けて、最新版へのバージョンアップをする意義や方法、バージョンアップする際の注意点やプロジェクトの進め方など、数多くのXenAppのバージョンアップを手がけている伊藤忠テクノソリューションズ株式会社(以下、CTC)の主要なメンバーにご協力をいただきご説明いたします。

XenAppバージョンアップ2つのアプローチ

多くの企業や組織がアプリケーション仮想化のデファクトスタンダード製品であるXenAppを活用しています。そのXenAppは、古くはCitrix MetaFrameやCitrix Presentation Server(総称して以下「旧XenApp」)のころから数多くの機能追加や強化を行い進化しています。そして多くの企業や組織では、最新版XenAppへのバージョンアップを行おうとしています。

その背景について伊藤忠テクノソリューションズ(以下、CTC)で多くのXenAppのバージョンアップを支援しているデスクトップソリューション推進課 石黒 優 氏(以下、石黒氏)は、以下のように述べます。

エンタープライズ事業企画室 ビジネスソリューション推進部 デスクトップソリューション推進課 石黒 優 氏

エンタープライズ事業企画室
ビジネスソリューション推進部
デスクトップソリューション推進課
石黒 優 氏

「私たちCTCでは、多くのお客様にXenAppのバージョンアップを実施しています。お客様がXenAppをバージョンアップする理由は、ワークスタイル変革やコスト削減、ソフトウェアのライフサイクル、ハードウェアの老朽化、セキュリティなど多岐にわたります。直近では、モバイル対応によるワークスタイル変革などのビジネス的なニーズに加えて、Windows Server 2003のサポート終了に伴うXenAppのバージョンアップのお客様が多くいらっしゃいます」

そして、多くの旧XenAppユーザーは特定の部門やアプリケーションでのみ利用する「業務アプリケーション基盤」として導入されており、それに対しCTCは大きくは2つのアプローチでお客様のバージョンアップを推奨していると言います。1つは「共通アプリ基盤への統合」、2つ目は「デスクトップ仮想化への展開」です。この2つのアプローチに関して同社、デスクトップソリューション推進課 橋本 竹史 氏(以下、橋本氏)は、以下のように述べます。

エンタープライズ事業企画室 ビジネスソリューション推進部 デスクトップソリューション推進課 橋本 竹史 氏

エンタープライズ事業企画室
ビジネスソリューション推進部
デスクトップソリューション推進課
橋本 竹史 氏

「古くにXenAppを導入したお客様は、特定の業務のアプリケーション仮想化を実施するなど個別最適を主とした利用をされています。もちろんそれらを最新版へバージョンアップすることにより、先進機能を使えたりパフォーマンスが良くなったりといったメリットがあります。しかし、私たちは一歩先の提案として「共通アプリ基盤への統合」を推奨しています。こちらは業務アプリごとに存在する複数のアプリ基盤を共通化することにより、圧倒的なコスト圧縮を実現できます。また、アプリケーションの配信だけでなく、ユーザーが使っているデスクトップの環境も取り込み、よりシトリックス製品を活用することでユーザーに新たなワークスタイルを提供することができると考えております」

共通基盤アプリへの統合

共通基盤アプリへの統合

デスクトップ仮想化基盤への発展

デスクトップ仮想化基盤への発展

個別最適化された旧XenAppによるアプリケーション配信基盤を統合することでハードウェアやソフトウェアのメンテナンスコストだけでなく運用コストまで圧縮できます。さらに、デスクトップ仮想化の導入により統合によるコスト圧縮に加えて、既存のデスクトップPCのガバナンスや管理コストといった課題だけでなくモバイルワークスタイルへの柔軟な対応ができるようになるのです。

また、石黒氏は最新版のシトリックス製品へのバージョンアップによるメリットを付け加えます。
「最新バージョンを利用することによりお客様は「マルチデバイス対応」と「マルチメディア対応」というメリットを享受できます。Web InterfaceからStoreFrontへ認証画面が変わりましたが、このStoreFrontはマルチデバイス対応となりデバイスごとに統一した認証画面が提供されています。これによりWindowsやLinux、MacだけでなくiPhoneやiPad、Androidなどからも利用可能になりました。また、最新版では動画や音声、3Dグラフィックスなどにおいてもネットワーク帯域を有効利用するため優れたパフォーマンスを発揮することが可能になっています」

XenAppバージョンアップをしない場合のリスク

その一方でバージョンアップを実施しないデメリットは計りしれないものがあります。例えばWindows ServerやXenAppなどのサポートが終了している状態では、情報セキュリティの観点から適切な状態であるとは言えません。橋本氏は以下のように述べます。

「バージョンアップを実施しない場合には情報セキュリティと業務継続の観点でリスクが生じます。OSやXenAppのパッチが未適用状態になる可能性があり。脆弱性を狙ったコンピュータウィルスに感染したり、サイバー攻撃に遭う危険性が高くなります。また、業務に支障をきたすような不具合などが発生しても対策を講じることができない可能性もあります。ハードウェアにおいても交換部品の確保ができずに業務継続に問題が発生するでしょう。ワークスタイル変革やコスト削減と言った理由だけでなく、このようなリスクを最小化するためにも最新版のXenAppへのバージョンアップは必要と言えるでしょう」

XenAppバージョンアップの注意点や留意事項

CTCでは、製品のサポートライフサイクルなどを考慮し最新環境である「Citrix XenApp 7.6 on Windows Server 2012 R2」へのバージョンアップを推奨しており、Windows Serverのバージョン選定は以下のような注意点や留意事項を理解する必要があると言います。

  • 業務アプリケーションがOSに対応している
  • 業務アプリケーションがIEと連携する場合、IE11に対応している
  • 印刷が必要な場合、プリンタードライバーがOSに対応している
  • 最新のWindows Server CALおよびRDS CALを保有している
  • Active Directory(フォレストドメインの機能レベルは2003以降)との連携が必須である

このようにお客様のOSやWebブラウザなどの状況により、そのバージョンアップ対象先は変わってきていまいます。CTCでは2016年8月24日にサポート終了となるXenApp 6.5(Windows Server 2008 R2)はバージョンアップ後のサポート期間が極端に短くなるため、バージョンアップ対象の選択肢から外すべきであるとも付け加えます。Windows Server 2012 R2の延長サポート終了日が2023年1月10日などの期間を考慮すると今現在最高の選択肢と言えるのでしょう。

バージョンアップにあたり技術的な観点から石黒氏は以下の注意点や留意点が必要であると言います。

「私たちがバージョンアップを行う場合には、数多くのチェックポイントを設けています。お客様にご納得いただいてからバージョンアップ作業を行いますが特に利用する方々にはアクセス方法が変わることを十分ご理解いただいております。具体的にはクライアントにインストールしている旧Citrix Client(Citrix Neighborhood/Online Plugin)は、すべてCitrix Receiverに変更になります。これらは同時にインストールができないためユーザー認証フローが大きく異なります。また、Citrix Receiverは旧XenAppへのアクセスが出来ない場合もあるので、このことはバージョンアップや移行計画を行う際に最も注意すべき点の一つであると言えるでしょう」

XenAppバージョンアップの進め方とCTCのサービス

CTCでは、数多くのバージョンアップの実績やノウハウを活かし旧バージョンのXenAppからのバージョンアップ支援サービスを展開しています。その標準的なバージョンアップの進め方は大きく分けて導入前フェーズの「紹介/検証提案」「検証」、導入フェーズの「設計/構築」「移行/切替」の4つがあると言います。

その進め方に関して橋本氏は以下のように述べます。

「お客様の環境を安全かつ迅速に最新環境に導くために私たちは4つのフェーズでお客様をサポートしています。アプリ基盤の統合やデスクトップ仮想化への発展などゴールは複数ありますが、私たちのMetaFrame時代からのバージョンアップに関する知見やノウハウをもとに、まずは徹底的にお客様の環境を棚卸しして確認します。その上で移行方針を確定して、お客様に確認や検証を行っていただきます。その後、構築を行い、移行/切替作業などをサポートさせていただきます。私たちのバージョンアップサービスは、安全かつ迅速なだけでなく、運用まで見据えた設計でお客様のコスト削減や満足に貢献したいと考えています。」

ctc-xenapp-vup03

まとめ

CTCでは、古くはMetaFrame時代からのシトリックス製品の導入に携わり、旧バージョンから最新バージョンに至る設計や構築など豊富な知見と実績を保有しています。また、デスクトップ仮想化やアプリケーション仮想化のヘルプデスク業務や運用業務を通じて、数多くのXenAppのバージョンアップ支援実績があります。XenAppのバージョンアップを知り尽くした同社だからこそ、顧客を成功へと導くためのサービスを提供できるのです。

今回、ご紹介しましたXenAppバージョンアップ支援サービスの詳細は以下からご覧いただけます。