ずばりAppDNA担当者に直撃インタビュー

価格は?実績は?お客様の反応は?カスタムアプリは大丈夫?

シトリックス社は、2012年9月25日より新たな製品ラインナップであるAppDNAを日本国内で展開すると発表しました。企業は、AppDNAを用いることで企業に存在する大量のデスクトップのバージョンアップを簡素化することが可能になると言われています。今回、AppDNA登場の背景や価格、メリット、デメリットなどをシトリックス社の製品担当者に率直にお伺いさせていただきました。

AppDNA AppDNA AppDNA

AppDNA営業部
部長
宮原 範征 氏

システムエンジニアリング本部
リードシステムエンジニア
山田 晃嗣 氏

AppDNA | APAC & Japan
システムエンジニアリング マネージャー
エイドリアン ララ 氏

またAppDNAの製品情報に関しては、こちらをご覧ください。

Citrix AppDNA登場!【Windows XPユーザー必見】低コストかつ安全にOSを移行する方法とは?

インタビューア:AppDNAはシトリックス社が開発したものでしょうか?

担当者:
AppDNAは、2011年10月26日にスペインで開催されていた弊社のプライベートイベントであるCitrix Synergy において買収を発表させていただいた製品です。元は英国・ロンドンにありますCAMWOOD社(2000年設立)というシステムインテグレータがユーザー企業にバージョンアップをお手伝いするところから始まっています。2004年には現AppDNAの前身であるアプリケーションの互換性テストツールを提供しております。その後、2008年App-DNA社を設立しAppTitudeという製品名で提供されていました。それをシトリックス社の買収により製品を強化し展開していく方向です。

AppDNA

インタビューア:それでは既に実績があるのですね?

担当者:
はい。買収時点で約300社以上の企業が、AppDNAを利用してデスクトップOSのバージョンアップやアプリケーションのポートフォリオ管理を行っていました。シトリックス社が販売を開始してからも順調に導入企業数を増やしており、現時点で400社を超えています。

インタビューア:日本国内での反応はいかがですか?

担当者:
デスクトップOSのバージョンアップは、企業にとって非常に悩ましい問題であるためか、数多くの引き合いを頂いています。特に2014年4月8日には、いまだに広く使われているWindows XPの延長サポートが終了することも要因です。多くの企業は、全社展開されているWindows XPをどのようにバージョンアップしていくかということに待ったなしの状態なのです。

インタビューア:バージョンアップは、なぜ難しいのですか?簡単なような気もしますが。

担当者:
確かに個人所有のOSであればバージョンアップは簡単かもしれません。しかし、企業全体で見ると数百から数千というアプリケーションをWindows上で動作させています。このWindowsをバージョンアップした瞬間に動作しないのでは事業を継続することができないのです。これらの動作確認を1件ずつやっていくとなると、本当に骨の折れる仕事になるのです。

インタビューア:例えばWindows XPを塩漬けにし利用し続けるような企業もあるのではないでしょうか?

担当者:
確かに問題なく動作しているものを塩漬けにする選択肢も存在します。しかし、オペレーティングシステムの提供企業がサポートの打ち切りを発表した場合には、セキュリティパッチが新たに提供されなくなるのです。結果として、セキュリティ問題を抱えたものを塩漬けにすること自体がコンプライアンス上の大きなリスクですから、企業はバージョンアップを余儀なくされてしまうのです。

インタビューア:バージョンアップを行うのにコストはどれくらいかかっていたのですか?

担当者:
海外と国内とでは、状況は異なります。海外ですと自社で開発要員を抱えている企業が多く、1アプリケーションあたり20万円程度といわれています。日本国内ではプロジェクトの体制が異なるためか、いくつかのお客様にお聞きしたところ1アプリケーションあたり100万円に達するケースもあるようです。この金額にアプリケーション数を掛け合わせるので場合によっては億を超えるプロジェクトになるのです。

インタビューア:そこでAppDNAを用いるとコストを押さえてバージョンアップ可能なのですね。

担当者:
はい。その通りです。移行に必要な作業コストを1アプリケーションあたり約5万円まで低減可能と言われています。

インタビューア:日本企業に至っては海外に比べてAppDNAによる投資対効果は大きそうですね。

担当者:
日本では特にカスタム開発したアプリケーションが多く存在します。グローバル展開しているようなパッケージですとOSのバージョンアップに対応している製品が殆どですから問題の出る確率が低いのです。しかし、カスタム開発したアプリケーションは開発時の環境に合わせた実装をしている場合があります。このような時にAppDNAは真価を発揮します。

インタビューア:開発時の環境に合わせた実装とは具体的にどのようなものですか?

担当者:
例を1つご紹介しましょう。Windows XPでは、ファイルのアクセス件はWindows NTをベースにしています。Windows XPでは、システムファイルの書き込みなのが容易に行えます。これらの機能を利用してアプリケーションを構築している場合には、Windows 7では動作しないのです。なぜなら前バージョンに比べてユーザーアクセス権限が極端に厳しくなっているからです。

インタビューア:このようなユーザーが作成したアプリケーションもAppDNAで検知できるのですね。

担当者:
はい。EXEファイルがあれば、何をどのようにしているかをAppDNAが持つ68,000種類以上の分析を行うパターンファイルから問題を特定します。

インタビューア:最新に対応していくウィルス検知ソフトと同じようですね。

担当者:
その通りです。シトリックスでは、3ヶ月に一度の割合で最新のパターンファイルを提供しています。これにより最新環境を常に確かめることが可能なのです。

インタビューア:Windows XPのバージョンアップ以外にも喜ばれるケースはありますか?

担当者:
ケースは多岐に渡ります。あるお客様ではIEのバージョンアップによる影響もAppDNAを用いて調べています。また、弊社製品を利用するお客様がXenAppやXenDesktopへ移行する際に利用しています。また、将来的なロードマップの構築に向け、ポートフォリオ管理に利用しているお客様もいらっしゃいます。

インタビューア:EXE形式以外の対応に関して教えていただけますか?

担当者:
はい。AppDNAは、EXE形式以外にインストーラファイルであるMSI形式やWebアプリケーションなどの分析が可能です。MSI形式の場合には新環境に適したインストーラーの作成まで可能になっています。

インタビューア:簡単な利用イメージを教えていただけますか?

担当者:
はい。まずはAppDNAをセットアップいただきます。その後、移行対象となるアプリケーション(MSI形式やEXE形式のファイル)をAppDNAにインポートし、分析を行い、その結果をいくつかの視点でレポートとして提供します。

インタビューア:一般的な企業ではどれくらいのアプリケーションをご利用なのですか?

担当者:
業種・業態によって差はありますが、私たちが見る限りでは大手企業で数百から数千は存在しています。

インタビューア:これをAppDNAで分析すると一瞬で終わるのですね。

担当者:
一瞬とはいかないのですが(笑)、数分で1つのアプリケーションの分析が行えます。

インタビューア:AppDNAが、そのまま動作可能なアプリケーションなどを知らせてくれるのですね。

担当者:
はい。動作可能なアプリケーションをお知らせするだけでなく、そのままでは動作しないアプリケーションに対しては、動作させるために必要なワークアラウンドも提示してくれます。さらに喜ばれるのは影響分析が可能ですので、この部門ですとそのまま移行出来るなど、きめ細かく段階的な移行戦略に役立てることも可能です。

インタビューア:一般的な企業でどれくらいのコスト削減が可能なのでしょうか?

担当者:
もちろん状況に応じて差はありますが、事例からも、全体コストの約1/2〜約1/3を削減可能です。

AppDNA

インタビューア:ライセンスはいくらなのでしょうか?

担当者:
通常製品ライセンスと1年間のみ使える年間製品ライセンスを用意しています。通常ライセンスですと1アプリケーションあたり31,500円です。年間製品ライセンスですと14,400円です。また、これはAppDNAのStandardというエディションの価格になります。それ以外にもEnterpriseというエディションも存在します。

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インタビューア:StandardとEnterpriseの違いを教えていただけますか?

担当者:
StandardはWindowsのバージョンアップに利用されます。Enterpriseは仮想環境への移行やアプリケーションポートフォリオマネジメントに利用可能です。移行対象先や役割に応じてエディションを分けさせていただいています。

インタビューア:最後に、アプリケーション毎の課金体系ですが、企業は自社内のアプリケーション数を把握しているのですか?

担当者:
先日お伺いしたお客様に、アプリケーション数をお伺いしたところ2000と即答されておりました。このお客様は移行のプロジェクト中でしたので理解されているようでした。弊社とコラボレーションしているLakeside Software社の製品を利用すれば、企業内で利用しているアプリケーション数を把握することも可能です。

企業はAppDNAを用いることでオペレーティングシステムのバージョンアップを迅速かつ低コスト、低リスクで行うことが可能になります。また、それだけではなく将来的なアプリケーションポートフォリオの管理にも使えるため非常に有益であることは間違いなさそうです。
無償評価版も提供できるそうなので、デスクトップOSのバージョンアップやXenApp、XenDesktop への移行の際には是非検討することをお勧めいたします。