[日商エレクトロニクス]XenDesktopの導入で社内セキュリティを強化。ネットワーク機器とシトリックス製品の連携で事業も拡大

日商エレクトロニクスでは2009年11月に、XenDesktopを採用したデスクトップ仮想化ソリューション提供の本格稼働を開始。また、既存のネットワーク機器とシトリックス製品を組み合わせたソリューションでビジネスの拡大も目指しています。そんな同社に、デスクトップ仮想化を中心とした取り組みや考え方などについてお伺いしました。

デスクトップ仮想化

日商エレクトロニクス株式会社
ソリューションパートナ事業本部
マーケティング統括部 第二グループ
横田元氏

仮想化が事業の柱のひとつに

日商エレクトロニクスは、最先端のIT基盤と業務ソリューションを中核に、コンサルティングからシステムの構築、保守、運用に至る最適なソリューションやサービスを提供。1969年の設立以来、“Slightly Ahead!! of the competition”というDNAのもと、常に“Your Best Partner”であり続けることを目指しています。

2010年の初めより、会社として注力していくビジネスエリアを大きく3つに分類しました。まず、ビジネスの中核となるバックボーンルータやVoIPシステムおよびハイエンドスイッチなど最先端でインテリジェントなネットワークソリューションを提供していくこと。次にデジタルサイネージ分野に注力していくこと。最後にシトリックス製品などを活用した仮想化分野に注力していくことの3つです。

日商エレクトロニクスは、シトリックス認定ディストリビュータとしてすでに10年以上の実績があります。当初は、MetaFrame(現在のXenApp)の取り扱いからスタートし、新しい製品が出るたびに取り扱い製品を拡大。Citrix Solution Advisorパートナー(シトリックス正規販売代理店)からお客様へ最適なシトリックス製品の提案・導入ができるようにサポートしています。現在では、XenServerとXenDesktopも取り扱っており、2010年よりNetScaler VPXの提供も開始しています。

日商エレクトロニクスがシトリックス製品に注力する背景には、市場全体として仮想化ソリューションに注目が集まっていることが挙げられます。このシトリックス製品を活用した事業を、社外に拡販していくことはもちろん、社内システムにも展開しているのがソリューションパートナ事業本部です。

ソリューションパートナ事業本部では、単にシトリックス製品を販売するだけでなく、これまでに販売してきたネットワーク製品や自社に仮想化ソリューションを導入した経験やノウハウと組み合わせることで、トータルソリューションとして提供できることが最大の強みです。

■お問合わせ先
日商エレクトロニクス(株)
ソリューションパートナ事業本部
マーケティング統括部 第二グループ
URL:http://www.nissho-ele.co.jp/product/citrix/xendesktop/index.html
TEL:03-3544-8325
Email:citrix@nissho-ele.co.jp

セキュリティ強化を目的に、仮想デスクトップ環境の社内導入を推進

現在、日商エレクトロニクスでは、セキュリティ強化の一環として、トップダウンで社内へ仮想デスクトップ環境の導入を推進しています。2009年11月に、XenDesktopとHPのサーバー、NetAppのストレージを組み合わせたデスクトップ仮想化ソリューションを自社で構築。現在、営業部とマーケティング部を中心に、約330ユーザーが仮想デスクトップ環境を活用しており、2010年中には約600ユーザーにまで拡張する計画です。

デスクトップ仮想化

日商エレクトロニクス株式会社
ソリューションパートナ事業本部
技術統括部 サポート第二グループ システムエンジニア
前田和彦氏

すべてのデータをサーバー側で管理することで、デスクトップ側には物理的に何も残さない仕組みであるデスクトップ仮想化を導入することを決定しました。このデスクトップ仮想化ソリューション導入のメリットとしてコスト削減に注目が集まっていますが、セキュリティ強化や情報漏洩対策にも有効なソリューションです。

社内のセキュリティが大幅に向上

デスクトップ仮想化の構築を始めたのは2009年の初めごろからです。XenDesktopの採用を決めたのは、必要とする機能がすべて搭載されていたためです。シトリックスの製品は、特にユーザーの使い勝手が非常に優れていると思っています。他社の製品も比較検討しましたが、まだまだ発展途上だという印象でした。

実際には、6月ごろから構築を開始し、7月下旬より30ユーザー程度でパイロット運用を実施。その後、9月より最終的なシステム構築を行い、11月に本格稼動を開始しました。パイロット運用で検証したのは、モバイル環境での使い勝手や印刷機能などです。現状よりも使い勝手を悪くすることは許されないので、その部分は慎重に評価しました。もちろん、セキュリティ面も評価しています。

パイロット運用後に利用者アンケートでは、PCとまったく同じ操作性というわけにはいきませんが、完全にセキュリティが確保されていることやパフォーマンスに問題がないことなどが高く評価されています。さらに本格稼働した当時、インフルエンザが流行ったこともあり、セキュリティを確保しながら在宅勤務できるパンデミック対策としても効果的であると評価されました。

便利な機能のひとつとしては、たとえば以前は数MBのファイルが添付されたメールは、モバイル環境では読み込むことが困難でした。しかしデスクトップ仮想化であれば、処理はすべてサーバー側で行われ、処理結果の画面だけが配信されるので、数MBの添付ファイルでも、まったく問題なく処理することが可能になりました。

また、他社製品だとすべてを1つのソリューションで統一しなければなりませんが、シトリックス製品は、XenDesktopによるデスクトップ仮想化とXenAppによるアプリケーション仮想化のサービスを混在させて利用することができるので、利用環境に適したソリューションを提供できることも大きなメリットです。

経験や実績を生かし市場へ展開

デスクトップ仮想化ソリューションを自社で構築した経験や実績を体系化することで、新たな市場へ展開していくことを目指しています。デスクトップ仮想化ソリューションをお客様のシステム環境に導入する場合、単にシトリックス製品を販売するだけでなく、システムの構築から運用ノウハウの提案まで、幅広いサービスを提供することが可能になりました。また、これまで数多くの販売実績を持つネットワーク機器とシトリックス製品を組み合わせたソリューションも拡販していきたいと考えています。

デスクトップ仮想化

日商エレクトロニクス株式会社
ソリューションパートナ事業本部
マーケティング統括部 第一グループ
奥田保氏

エンドユーザーがいつでも、どこでも自分の仮想デスクトップを利用したいという要求は、ネットワークを利用するモバイル端末の増加につながりますが、特に構内環境で頻繁に移動しながら行う業務に対しては、モバイル端末への最適な無線LAN環境の整備が重要になってきます。

日商エレクトロニクスでは、これらを実現するための具体的なソリューションとして、IPアドレス枯渇対策が可能なD-LinkのIPv6/IPv4トランスレータと、シングルチャネルで構成でき、電波干渉の少ない無線LAN環境を構築可能なMeru Networksの無線LANアクセスポイント/コントローラを組み合わせることにより、XenDesktopを使用するのに最適な通信環境をご提供します。役所や病院、学校・図書館、公共施設で、iPhoneやiPadなどの端末を使用して、場所を移動しながらでも高いパフォーマンスかつセキュアにアクセスできる仕組みを提案していきたいと思っています。

また、この仕組みを企業内に導入することで、オフィスのフリーアドレス化を実現することも可能です。これにより、オフィス関連のコストを削減できるソリューションとして展開していくことを考えています。

さらに、遠隔操作システムであるBOMGAR(ボンガー)とシトリックス製品を連携することで、次世代のリモートサポートを実現することができます。BOMGARを使用することで、あらかじめ特別なエージェントをインストールすることなく、相手側の端末をリモート環境でサポートすることが可能になります。

これ以外にもシトリックス製品と組み合わせが可能なソリューションを数多く持っているので、シトリックスとのパートナーシップにより、今後さらにビジネスの可能性が拡大していくことに期待しています。