[エコー・システム]XenDesktopによるデスクトップ仮想化は新たなソリューション提案のチャンス

平成元年に創業し、広島本社を中心として東京・名古屋・大阪・福岡に営業拠点を持つ株式会社エコー・システムは、販売管理や財務管理などの業務システムの開発や販売で事業を成長させてきました。現在では、基幹システムの設計や開発などのソリューション事業から、コンサルティングやシステム導入など、広範囲な事業を展開しています。同社では、平成13年にシトリックスとパートナー契約を締結し、会社の成長に合わせて取り扱いも拡大し、現在では専任の部署による積極的な事業展開を推進しています。そんな同社に、デスクトップ仮想化を中心とした取り組みや考え方などについてお伺いしました。

デスクトップ仮想化

株式会社エコー・システム
システム部
部長
西本悟氏

シトリックス製品との衝撃的な出会いから継続して採用し続ける

株式会社エコー・システムの西本悟システム部部長は、同社の創業メンバーでありシトリックス製品を積極的に取り扱ってきた中心的な存在です。同社では、平成元年の創業から、一貫して業務ソリューションにつながる受託開発やパッケージソフトの販売などを行ってきました。その経緯について、西本氏は次のように振り返ります。
「当社では、創業時からMagic uniPaaS(旧dbMAGIC)という開発ツールを使った業務アプリケーションを数多く手掛けてきました。起業した頃の1990年代といえば、NetwareとMS-DOSを組み合わせた環境が一般的で、当時から遠隔地とのやり取りという面では、多くの課題が残されていました。やがてWindowsが普及するようになっても、その課題は依然として残っていました。それだけに、私がはじめてMetaFrame(現XenApp)を知ったときは、大きな衝撃でした。その当時から現在に至るまで、10年にわたり継続して使わせていただいている素晴らしいソリューションだと思っています」

広島で創業した同社は、販売管理システムなどの業務パッケージがヒット商品となり、日本全国へと販売を拡大し、国内に四か所の営業拠点を構えるまでに成長してきました。
「現在では、Magic uniPaaS(旧dbMAGIC)とXenAppの組み合わせは、業界標準のように使われていますが、住商情報さんと全国各地でセミナーを開催した結果、広く啓蒙できた結果だと思っています。おかげさまで我々も、シトリックス製品を活用したソリューションで業績を伸ばすことができ、現在ではシトリックス専任の事業部も構えるまでに至りました。いまでは当社の業務パッケージも、XenAppによるリモート操作というソリューションが、必須の機能となっています」と西本氏は話します。

シトリックス製品への高い技術力から大手インテグレータからの受託開発も数多く受ける

「我々が提供するソリューションでは、サーバーやネットワークなどのインフラ部分もワンストップで構築するケースが多いので、シトリックス製品の技術習得も積極的に推進しています。また、当社の高い技術力は、大手システムインテグレータ様からもご評価いただき、XenAppなどを組み合わせたソリューション開発では、セットアップから開発、さらには技術サポートなどを請け負う例も増えています。」と西本氏はシトリックス製品への積極的な取り組みを説明します。

いまや同社の業務システムにとって、シトリックス製品によるリモート操作は、欠かすことのできないシステムのインフラとなっています。企業の規模を問わず、多くの導入先では本社と工場、あるいは支店や営業所など、複数の拠点で事業を展開している例が多く、そうした需要に対してXenAppによるリモート操作は、最適なソリューションとなっています。
「当社の業務パッケージは、全販売量のうち約8割が、OEMによる間接販売となっています。多くのOEM先様に採用していただいている最大の理由は、ソースコードを公開して、相手先で自由にカスタマイズできる点にあります。大手のシステムインテグレータ様の中には、当社のパッケージをカスタマイズして、自社ブランドで販売している例も数多くあります」

成長する企業の経営ニーズ「どこにいても売り上げが見たい」に応えるXenDesktop

10年以上にわたってシトリックス製品による数多くのソリューションを手掛けてきた西本氏は、今後さらにデスクトップ仮想化などの需要が高くなると予測しています。
「例えば、我々がお取引させていただいているお客様の中には、この10年で大きく業績を伸ばし、社員数も増えて経営規模も拡大された会社が何社もあります。しかし、会社の規模は大きくなっても、社内のシステム担当者は増えないので、運用や管理の面で課題に直面しています。極端な例では、創業当初は10クライアントの同時接続ライセンスだったお客様が、現在では200ライセンスへと成長したのに、システム担当者は一人だけ、というケースもあります。こうしたお客様にとって、XenDesktopは複雑さからの解放と管理の効率化にとって、最適なソリューションになると考えています」と西本氏はXenDesktopの可能性について語ります。

最初はスモールスタートで小規模に導入していた企業でも、ビジネスにおけるITソリューションへのニーズが高まり、事業も拡大していけば、その利用規模は拡大します。そして、利用するデスクトップの数が増えてくれば、アプリケーションの仮想化だけではなく、デスクトップOS側の管理や運用の負担を軽減するためのソリューションが求められてきます。そうしたニーズに、XenDesktopが明確な答えを出せると、西本氏は考えています。
「中小や中堅企業のお客様は、『デスクトップを仮想化したい』という明確な目的を持たれていることはありません。実際には『どこにいても売り上げが見たい』といった現場からの言葉の中に、デスクトップの仮想化という解決策を提案できるヒントがあるのです。そうしたお客様の課題を的確に理解して、XenDesktopによるソリューションを提案することが、我々のビジネスにつながると考えています」

管理面からの解放がデスクトップ仮想化を推進する決め手になる

デスクトップを仮想化することなく、100人から200人規模のクライアント環境で、システム担当者が1人しかいない場合には、どのような運用面での負担が生じるのでしょうか。その例について、西本氏は次のように説明します。
「実際の例としては、段階的に成長した企業のデスクトップPCでは、OSだけではなくOfficeなどのアプリケーションのバージョンが、バラバラになっています。また、Windows Updateやウイルス対策ソフトなどの更新も、PCごとに頻繁に発生するので、それぞれ個別に対応するだけでも大変な労力になります。こうした運用面での煩雑さを解決し、管理の負担からシステム管理者を解放する提案が、デスクトップ仮想化の導入を促進します。すでに、当社でもシンクライアントの導入と組み合わせて、XenDesktopによるデスクトップ仮想化に、XenServerやXenAppによるソリューションを提案する機会が増えています」

提案の機会が増えている一方で、顧客企業の側には、仮想化に対する不安や誤解もあるという。そうした課題を克服するために、同社では体験できる機会を増やすだけではなく、提案においても、パイロット的な部分構築から、実績を評価して全社規模へと展開していく、段階的な導入を推奨している。
「最近では、クラウドに対する理解も広がっているせいか、サーバーを自分の所に置きたくない、と言われるお客さまが増えてきました。こうした期待に応えていくためにも、シトリックス製品の存在がますます重要になると受け止めています。我々がお客様のサーバーやアプリケーションをホスティングして、必要なサービスを提供するというサービスモデルも、まさにXenAppやXenDesktopあってこそだと思います」