XenDesktopとXenAppの違い

シトリックスが提供するデスクトップ仮想化製品である「XenDesktop」、アプリケーション仮想化製品である「XenApp」。この両製品の違いに関してご紹介します。

そもそもデスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化とは?

デスクトップ仮想化とは、サーバー上に仮想化したクライアント OS を集約し、サーバー側で格納および実行する技術です。ユーザーはさまざまなデバイスを使って、LAN やインターネットなどのネットワーク経由で仮想クライアントOS を利用します。ユーザーが入力するキーボードやマウスの情報に応じて、サーバー上で実行されている仮想クライアント OS の画面情報が転送され、ローカル環境と同じようにデスクトップOSを操作できます。つまりデスクトップ仮想化とはデスクトップOSを配信する技術の総称ということになります。

これに対してアプリケーション仮想化とは、デスクトップOSを配信するのではなく、デスクトップOSやサーバー上で動作するアプリケーションのみを配信する技術の総称です。デスクトップ仮想化と同様にユーザーが入力するキーボードやマウスの情報に応じて、サーバー上で実行されているアプリケーションの画面情報が転送され、ローカル環境と同じようにアプリケーションを操作できます。

デスクトップ仮想化とアプリケーション仮想化の両方を実現するXenDesktop 7.6

シトリックス社では、デスクトップ仮想化を提供するXenDesktopとアプリケーション仮想化を提供するXenAppを提供しています。
XenDesktop 7では、これまで異なっていたXenDesktopとXenAppのアーキテクチャーが統合され製品体系で提供されるようになりました。ただし、XenAppはその中の一部の機能として取り込まれ、XenAppの部分だけが必要なお客様には、XenApp単体での提供も行なわれます。
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現在提供されているのはXenDesktop 7.6 および XenApp 7.6で、それぞれ複数のエディションが用意されます。XenDesktop の上位エディションであるEnterprise やPlatinumでは、XenAppの機能も利用することが可能です。

各エディションと主要機能の最新版に関しては以下のバナーより、カタログを御覧ください。
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XenDesktop 7.6 Enterprise Edition以上で全ての配信モデルが利用可能

それぞれの人が、さまざまな業務をこなしているオフィスでは、必要なデスクトップ 環境も異なります。XenDesktopでは、FlexCast テクノロジーと呼ばれる技術により、利用形態に応じたデスクトップ配信を最適なコストで提供します。XenAppで提供される配信方法もこの中に含まれます。
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XenApp 7.6 で利用可能な配信モデル

XenApp 7.6では、6つの配信モデルのうちアプリケーション配信とサーバー共有デスクトップを利用可能です。

アプリケーション配信は、サーバーOS上のアプリケーションを配信するモデルでセッション型(サーバー共有)と呼ばれることもあります。サーバーOS 上で実行しているアプリケーションの画面イメージのみを、クライアント端末に配信する方式です。クライアント端末とサーバー上のアプリケーションは、画面イメージ、キーボード/ マウス信号を圧縮、暗号化して送受信を行ないます。物理サーバー、仮想サーバーを問わずWindows 上で動作しているあらゆるアプリケーションを配信します。

サーバーOSデスクトップを配信するサーバー共有デスクトップ型は、サーバー上で実行しているサーバーOS の画面イメージのみを、クライアント端末に配信する共有型のリモートデスクトップ方式です。クライアント端末とサーバーデスクトップ画面はサーバー共有アプリケーション型と同様に画面イメージ、キーボード/ マウス信号を圧縮、暗号化して送受信を行ないます。Windows Server を共有利用することで、VDI(仮想PC)と同様な作業を行なうことが可能です。

また、上記以外にXenAppで可能なアプリケーション配信モデルであるセッション型(VMベース)が存在します。このモデルは仮想デスクトップ上のアプリケーションを配信します。仮想マシン上にデスクトップOS を構築し、その上で実行されるアプリケーションの画面イメージをクライアント端末に配信する方式です。サーバー共有型で利用不可能なアプリケーションも利用できるため、ローカルPC と100%の互換性が保証されます。
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コストを最適化するアプリケーション配信

シトリックスでは、顧客ニーズに応じてデスクトップおよびアプリケーション配信モデルの選定ができるというメリットがあります。
ユーザー数分のOSを仮想化し、各アプリケーションをインストールするVDI方式などに比べ、サーバーのデスクトップ、アプリケーションを複数のユーザーが共有して同時に利用するサーバー共有型では、CPU やメモリ、ストレージの利用効率が高く、ユーザーの集約度を高めることが可能です。また、マイクロソフトの「Windows Virtual Desktop Access」(VDA)ライセンスが必要なVDI方式に比べサーバー共有型はRDS(リモート デスクトップ サービス)に関わるライセンスのみで対応可能なため、ライセンスコストを最適化します。
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