Citrix NetScalerがF5より優れている9つの理由(後編)

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Citrix NetScaler : F5より優れている9つの理由

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6.オープンな標準ベースのアプリケーション可視性

アプリケーションマネージャーは、最適なデリバリーを保証するために、自社のビジネスクリティカルなアプリケーションのパフォーマンスや動作に対する深いレベルの可視性を持つ必要があります。 アプリケーションレイヤデータのロックを解除してそのようなレベルの可視性を提供するには、そしてそれを企業データセンターやクラウド環境で実現するには、次のことが必要となります。

  • クリティカルなアプリケーションフローにアクセスするためにこれまで必要とされてきた、押し付けがましいネットワークタップを一掃すること。その代わりとして、ADC 自体をユニバーサルタップとして使用できます。これは、エンドツーエンドのトラフィックを非常に速いスピードで検査できるように、データパス内に独自に設置されます。
  • 収集したアプリケーションデータを、オープンな標準化されたフォーマットでエクスポートできること。これにより、 サードパーティの性能監視および分析ソリューションが同データを簡単に利用できるようになります。また、この性能データを、アプリケーションインフラストラクチャー内の他のデバイスから収集した情報と相関させることにより、インフラストラクチャー全体のパフォーマンスに関するより深い洞察を得ることができます。

残念ながら、 F5 の iApp Analytics は、上記のような単純な要件のどちらも満たしていません。iApp Analytics は完全に独自な性能監視およびレポーティング機能であり、顧客による標準化されたフォーマットやスキーマでのデータのインポートは行えません。また、 iApp Analytics では、顧客は既存の性能監視および業務分析ソリューションを使用して性能問題の根本原因を探ることもできません。これを行うには、F5 の顧客は、さらに別の単一ベンダーが提供する独自のソリューションを配備する必要があります。

シトリックスは、AppFlow を提供するにあたって、F5 とは全く逆のアプローチを採用しています。すなわち、オープンな業界標準をサポートするというアプローチです。AppFlow を導入した場合、顧客は自社の ADC フットプリントを完全なアプリケーションタップとして利用できるほか、既存の性能監視ツール(SolarWinds など)や性能分析ツール(Splunk)も利用できます。標準ベースのアプローチを、広範な業界パートナーによるサポートと共に提供することにより、 AppFlow では、ネットワークに関する専門知識がなくともビジネスインテリジェントを改善できるほか、企業インフラストラクチャーおよびクラウドインフラストラクチャーの両方におけるアプリケーションの可視性を強化できます。

すべての NetScaler 製品ファミリは AppFlow をネイティブにサポートしているため、顧客は追加の投資を必要とせずに、次世代のサービスデリバリーインフラストラクチャーにおける比類のないアプリケーションに関する可視性を実現できます。NetScaler は細かい設定を必要とせずにアプリケーションの可視性を提供するため、以下のことが可能となります。

  • SLA に記載されている数値を超過したアプリケーション応答時間を素早く特定すること
  • インフラストラクチャーにおける変更がアプリケーションのパフォーマンスを低下させるかどうかを判定すること
  • 中止された顧客のトランザクションを素早く特定すること
  • インフラストラクチャーにおける性能劣化の原因を自動的に特定すること

7.SQL を理解できるデータベース負荷分散

先進的な ADC は、それが持つ負荷分散の能力を、アプリケーションティアや Web ティアを超えて拡張し、データティアにプロトコルアウェアなサポートを追加しています。データベースサーバーの負荷分散機能を使うと、データベース管理者は、 SQL を理解できるインテリジェントな負荷分散機能とコンテンツ切り替え機能を利用することにより、自社のデータベースインフラストラクチャーを「スケールアウト」できます。これにより、データベースサーバーを既存のプールに簡単に追加することや、データベースクエリを適切なサーバーへスマートに振り分けることが可能となります。 この機能により、高価で複雑なデータベースのクラスタリングソリューションに代わる効果的な選択肢を提供できます。また、多重化や高度な接続プーリング機能を通じて、SQL 接続管理タスクをデータベースからオフローディングすることによっても、データティアを「スケールアップ」できます。

有意義なデータベースの負荷分散機能を行うためには、データベースプロトコルに関する深い知識が必要です。 SQL データベースの負荷分散機能を行うことは、 TCP ベースの ADC を配備するようには簡単ではありません。例えば、F5 のソリューションでは、データベーストラフィックのインテリジェントな管理や負荷分散機能は行えません。これは、F5 の BIG-IP デバイスに、 SQL ベースのトラフィックフローを理解した上で、 SQL に固有のコマンドや構文に基づいてルーティングを決定できる能力が欠けているためです。 NetScaler とは異なり、 F5 のソリューションでは次のことが行えません。

  • クライアントとサーバー間でのネイティブな SQL 接続をターミネートすること
  • バックエンドデータベースサーバーへの SQL 接続を多重化することにより機能をより大規模にスケールアップすること
  • アクション(“select”、“drop”、“insert”、“update”、およびその他の SQL ステートメントを含むもの)に基づいて SQL ストリームのコンテンツ切り替えを行うことにより、インテリジェントなスケールアウトアーキテクチャーを実現すること
  • SQL に固有のヘルスチェック機能を使用してデータベースサーバーの運用状態を監視すること

しかし、必要不可欠の SQL ベースのインテリジェンスが欠けているにもかかわらず、F5 は、基本的な TCP レベルの負荷分散アルゴリズムやヘルスチェックを使用するデータベース負荷分散機能ソリューションのマーケティングを現在もなお続けています。F5 のこのようなアプローチをざっと見ただけでも、根本的な欠点が明らかになります。SQL を理解できるインテリジェンスが提供されない場合、顧客はデータベースインフラストラクチャーの適切なスケールアウトやスケールアップが行えません。

Citrix NetScaler は、 DataStream という名前のネイティブの SQL 負荷分散機能テクノロジーを提供することで、この問題に直接対処します。 Citrix NetScaler は、 Web ティア向けのスケーラビリティ、可用性、セキュリティのメリットを、データティアへと拡張できる業界初の ADC です。 NetScaler は、データベースインフラストラクチャーをスケーリングするための、ネイティブなデータフォーマット、プロトコル、トランザクションサポートを提供します。Microsoft SQL(MS-SQL)および Oracle MySQLのプロトコルは、ネイティブに構文解析と変換が行われた上で NetScaler の高速処理エンジンへと渡されます。この結果、データ接続やトランザクションに影響を与えるような高度なポリシーフレームワーク全体が利用可能となります。

実証されたアプリケーションレイヤの高速化テクノロジーを SQL に適用することで、NetScaler は、インテリジェントな SQL 負荷分散機能とコンテンツ切り替え、SQL接続の多重化、 SQL ヘルスモニタリングを使用して、データティアにおけるスケーラビリティやパフォーマンスの改善を可能にします。