サーバー仮想化導入事例:SoftLayer

SoftLayer社、シトリックス製品をベースに無限のスケーラビリティを持つオンデマンド型インフラストラクチャーを提供

SoftLayer社は、クラス最高の接続性とテクノロジを誇る真の仮想データセンターにより、グローバルなオンデマンド方式のデータセンターサービスおよびホスティングサービスを提供している企業です。SoftLayer社のIaaS(infrastructure- as-a-service)ソリューションは、専用環境、クラウド環境、およびシームレスなハイブリッド環境を提供する業界唯一のオンデマンド型インフラストラクチャーであり、顧客が自社のビジネスを開始時の状態からほぼ無限に拡張できること、ビジネス要求に応えるために必要とするリソースをリアルタイムに購入および利用できることを可能にします。

SoftLayer社は、完全なアクセス、制御、セキュリティ、スケーラビリティを顧客に提供し、適切な性能バランス、柔軟性、自社のニーズに見合うコストを顧客が選択できるようにします。SoftLayer社 は2005年に設立された後、急速に成長を遂げており、現在、25,000台のサーバー、6,000の顧客、700テラバイトのストレージを擁しています。同社は、米国内の3ヶ所(ダラス、シアトル、ワシントンD.C.)にデータセンターを持ち、170名以上の従業員を抱えています。SoftLayer社 の顧客は、110ヶ国を超える世界中の国々に広がっています。

SoftLayer社のチーフストラテジーオフィサーであるGeorge Karidis氏は次のように述べています。「弊社はオンデマンド型のインフラストラクチャープロバイダーです。我々は、データセンターやコンピューティング環境の運用に関連するITサービスのすべてを提供しています。また、我々はそれを月単位のサービスとして提供すると共に、すべての物理要素を管理しています」。

SoftLayer社は、エンタープライズクラスのビジネスインフラストラクチャーおよびアプリケーションを、自社の従来型の分散コンピューティング環境では事前投資が高額すぎるためにこれらのリソースを購入できなかった中小企業に対して提供します。Karidis氏は次のようにも述べています。「これらのサービスを月単位で提供すれば、誰もがそのサービスを購入できるようになります」。これにより、顧客は自分の予算をより良く運用できると共に、自社のリソースを効果的に管理できるようになります。

従来のように、$200,000を事前投資してラック式のシステムを購入して自社内にインストールした後、それが効果的に機能するか否かにかかわらず同システムを使い続けるのではなく、顧客は今や、エンタープライズクラスの機能を数分で入手することができ、月単位で支払いを行い、必要に応じて規模の拡張や縮小を行うことができます。しかも、いつでもサービスや支払いを停止できます。

課題:急速に拡大している仮想データセンターをサポートできる最適なハイパーバイザーを選択すること

2008年に、SoftLayer社は、同社が計画した完全な仮想ホステッドデータセンターを構築するにあたって、どのハイパーバイザーを基盤として使用するかを決定しなければなりませんでした。SoftLayer社はオプションに注目し、大規模なテストを実施した後、同社のクラウド環境の基本的なハイパーバイザーとしてCitrix® XenServer®を選択しました。

Karidis氏は次のように述べています。「我々はシトリックスのポートフォリオを調べた結果、我々は、シトリックス製品をベースとして、より多くの製品を市場に投入できると判断しました。我々が最初に投入した製品はXenServerでした。XenServerを我々のベースとしたことは非常に大きな決断でした。XenServerは、我々の期待のすべてに見事に応えてくれました」。

XenServerは、ダラス、シアトル、ワシントンD.C.にあるデータセンター内で、すべての仮想化されたワークロードやセッションを管理するエンジンとして機能しています。XenServerを使用すると、これらのワークロードやセッションが同一のラック内で生成されているかのような管理が行えます。XenServerはスケーラブルでかつシンプルなサーバー環境を提供するため、SoftLayer社は顧客に対してオペレーティングシステムを含む専用サーバーを約2時間で、仮想環境を1時間以下で、同社の製品を15分で提供することが可能となっています。

SoftLayer社のサービスは顧客による自由な規模の拡張や縮小を許可していますが、XenServerを使うことでSoftLayer社が規模の拡張や縮小を行うことも可能となっています。SoftLayer社が2006年に所有していたサーバーは1台だけでした。今や、同社の社員は25,000台ものサーバーを管理しています。「これは実に効率的です」と、Karidis氏は述べています。

シトリックスのポートフォリオ全体を活用

SoftLayer社は、シトリックステクノロジの同社独自の利用を拡張することにより、多くのシトリックスソリューションを同社のサービスの一部として提供しています。Citrix® NetScaler®は、SoftLayer社がアプリケーションの負荷分散をサービスとして提供することを可能にしています。同社の顧客の多くは、ホストされている自分達のWebアプリケーションに関して負荷分散サービスを必要としています。

以前のSoftLayer社のソリューションは、複数の顧客がハードウェアとしての負荷分散のアプライアンスを共有している場合にのみ負荷分散サービスを提供するというものでした。これは、個々の顧客向けに専用のアプライアンスを購入することはコスト効率が悪いことが理由でした。しかし、顧客にハードウェアアプライアンスを共有させることは、顧客が同デバイスのすべての機能を使えないようにすること、すなわちアプライアンスに関する完全な管理者制御を顧客ができなくなることを意味していました。

NetScaler VPXの導入により、SoftLayer社は、仮想アプライアンスとしての専用のソフトウェアロードバランサーソリューションを顧客に提供することで、この問題を解決しました。NetScaler VPXは、世界最大のWebサイトで使用されているものと同じロードバランサー(NetScaler MPX)に基づいているため、SoftLayer社の顧客に強力でかつコスト効率のよいソリューションを提供します。また、これにより、顧客は、NetScaler上で提供されているすべての機能を利用できると共に、同デバイスに関する完全な制御を行えるようになります。

SoftLayer社の共同設立者でありチーフテクノロジオフィサーでもあるNathan Day氏は次のように述べています。「NetScaler VPX仮想アプライアンスを我社のクラウドベースサービスのポートフォリオに加えることができたのを誇りに思います。NetScaler VPXにより、SoftLayer社は業界最高の負荷分散機能とアプリケーション最適化機能をオンデマンドのクラウドベースサービスとして提供できるようになりました」。

NetScalerをサービスとして自社の顧客に提供することに加えて、SoftLayer社は、NetScalerを同社自身のコアロードバランシングソリューションとして使用しています。SoftLayer社は、同社の性能要件およびセキュリティ要件をより良くするために、競合他社のソリューションをNetScaler MPXアプライアンスに置き換えました。Day氏は次のようにも述べています。「NetScaler MPXは卓越した性能と管理のしやすさを提供します」。

シトリックスを選択した大きな理由:シトリックスチームの存在

Karidis氏は、また次のようにも述べています。「XenServerチームとの共同作業は大きな差別化要因の1つでした。適切なスタッフを配置すること、適切なレベルの契約を交わすこと、問題点のテストや市場への製品投入方法、例えば、処理、コストの削減、顧客が購入したくなる製品づくりなどに関して最後まで取り組むこと。これらのすべてのことが、シトリックスチームと協力することで非常に容易に実施できました。他のハイパーバイザーベンダーと組んだ場合、こう上手くはいかなかったでしょう」。

「我々にとって最も大きなメリットは、素晴らしいCitrixチームとの良好な関係を築けたことです。どんな時に誰に電話した場合でも、いつも的確な答えが返ってきます。技術的な問題であれ、ライセンス上の問題であれ、ロードマップに関する質問であれ、常に誰かが応えてくれます。我々はCitrixという会社全体を信頼しており、Citrixが現在提供しているものだけではなく、同社が6ヶ月後、12ヶ月後に提供するものに関しても全幅の信頼を置いています」。

シトリックスはベンダーでありまた顧客でもある

シトリックスとSoftLayer社の関係はユニークです。シトリックスはSoftLayer社にとってはベンダーです。シトリックスの製品はSoftLayer社のシステムで使われており、SoftLayer社が提供するサービスにもシトリックスの製品が含まれています。同時に、シトリックスはSoftLayer社の顧客でもあります。シトリックスは、SoftLayer社のインフラストラクチャーを使用してデスクトップ仮想化ソリューションを提供しているためです。Citrix Virtual Demo Centerは、基本から積み上げてクラウド運用までを実現するようなアーキテクチャを持つよう設計されており、Citrix® XenDesktop®のデモ環境を管理するためのダッシュボードインターフェースを提供します。

このデモ環境は、SoftLayer社のインフラストラクチャーを使用してオンデマンドでプロビジョニングされます。シトリックスのセールスチームは、Virtual Demo Centerを使用して、任意の場所からオンデマンドで、完全なシトリックスデモ環境をクラウド内でプロビジョニングします。これにより、仮想環境が任意のインターネット接続を通じて利用可能となります。

Nathan Day氏は次のように述べています。「シトリックスとの提携は簡単に決まりました。シトリックスが、企業やクラウドサービスプロバイダーの意見にしっかり耳を傾けていることは明らかでした。シトリックスのソリューションは、この急成長中のITセグメントのニーズを超えるものでした」。